井上 |
『MORRICH』を御覧のみなさん、こんにちは、井上麻里奈です。私が出演しているオリジナルビデオアニメーション『コゼットの肖像』が4月28日に発売になります。この『コゼットの肖像』というアニメはですね、主人公の倉橋永莉(くらはしえいり)くんという青年がいるんですけども、この男の子がコゼットという少女の霊にとりつかれていくというお話です。ゴスロリというテーマがありまして、この作品には。とても全体的にすごい暗ーい感じなんですけども、すごい神秘的でとても美しい映像なので、ぜひみなさん、見ていただきたいと思います。またこちらの作品、すごくスタッフやキャストさんがすごい豪華で。主人公のくらはしえいりには、『ピースメーカー』などで大変御活躍中の齋賀みつきさん。監督は新房昭之さん。音楽には梶浦由記さんに作成していただいています。すごい豪華なんで、みなさん、要チェックしてみてください。この番組では、製作スタッフの方々をゲストに迎えて、『コゼットの肖像』の魅力にせまっていきたいと思います。ぜひ見てみてください。それではまずこちらを御覧ください。
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井上 | さて記念すべき第1回目のゲストは、プロデューサーの阿部愛さんにお越しいただきました!阿部さんこんにちは、よろしくお願いします
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阿部 | こんにちは。よろしくお願いします
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井上 | ここでは何をするか全くきめていないんですけど
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阿部 | ね。のっけからカミカミ(笑)
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井上 | (笑)ひどかったですよね。そもそもタイトルも決まってないんですよ、コーナーの、番組の。何かいい案ないですかね?
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阿部 | そうだなー。難しいなー
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井上 | 今でればきっとそのままタイトルに
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阿部 | そうだな。麻里奈さん、『マリナ様が来てる』っていうのはどうですかね?
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井上 | (笑)それパクリですよね?
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阿部 | そうですね。某番組の
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井上 | 某番組のパクリですよね。番組のファンに怒られる
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阿部 | 全然大丈夫。じゃあこのコーナーのタイトルは“マリナ様が来てる”で
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井上 | 大丈夫ですか、それで?
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阿部 | じゃあ第1回
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井上 | 第1回ですか?きているですか、しかも?
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阿部 | 麻里奈様が来てる。見てるじゃなくて来ている。来ていただいてありがとうございます。お疲れさまです
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井上 | では、第一回目。マリナ様が来てるのゲスト、第一回目は阿部愛さんにお越しいただきました
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阿部 | 改めましてこんにちは。どうも
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井上 | それではちょっとまじめなお話をしていきたいと思うんですけども。まず『コゼットの肖像』。この作品の見どころについてお話いただきたいのですが
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阿部 | そうですよね見どころ。実はまだ製作途中で、出来上がり内容を見つつなんですけど
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井上 | 今はもうできて?
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阿部 | ちょこちょこ。ちょこちょこと出来上がってきているのですけど。でも出来上がってきてるパーツがハマる度に“うわぁ、こんなんなっちゃったんだ、すごい!”とかっていう
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井上 | そんな凄いんですか?
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阿部 | もう見どころだらけ。全編見どころっていう感じ
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井上 | ほんとですか?だ、そうです
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阿部 | アフレコの時はね、あんまり
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井上 | そうですね、ちょこちょこ。でもコゼットにだけ色はついてて、これは愛かな?なんて思ったり
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阿部 | そうです。麻里奈ちゃんに対する愛です。色がついてるんです。その後にちょっとついたんだけど
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井上 | さらに?
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阿部 | うん。CGのところにものすごくなってて。昨日見たんだけど。びっくりしちゃった
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井上 | 早く見たいです
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阿部 | ぜひ見てください。全部みどころですね
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井上 | では、このプロデューサーという阿部さんのお仕事をしてらっしゃるんですけども。プロデューサーのお仕事、実際はよくわからないんですけど、どういう……
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阿部 | そうですね。まず、こういうお話いいなーってところから始めて、監督とかスタジオさんに声をおかけして、シナリオとかどういう話を作ろうか?とか。ま、そういうところを始めるんですよね。コゼットはこういう行動をとるだろう、いや、こういうことはしないんじゃないか?とか。そういうことを話し合いながらシナリオライターさんとお話を作ったりとか
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井上 | じゃあプロデューサーがこの作品を作ったということですか?
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阿部 | ま、お話自体を作るのは監督さんなんですけどね。もともとのお話自体は、全体的な方向性みたいなところは監督と一緒にお話するんですけども、本編は監督さんに思う存分やっていただいて。それをいかに売っていくか、っていうのがプロデューサーのお仕事っていえばお仕事かな
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井上 | 宣伝
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阿部 | そう。たくさんの人の目についてくれるように、いろんな場面を用意する、場所を用意するっていうのがプロデューサーの仕事かなぁ。あと御飯出すこと
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井上 | (笑)そうなんですか?キャストとかスタッフさんに?
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阿部 | (笑)おいしい御飯を食べてもらって、みんなに元気に仕事をしてもらうこと
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井上 | なるほど。いいお仕事なのですね。初めて知りました(笑)。ではこの作品、テーマがゴスロリということなんですけども
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阿部 | そうですね。最初そもそも。ゴスロリっていうのをテーマに作りはじめたんですけど。だんだん作っていくと、雑誌で見たりとか原宿で歩いてて見るゴスロリって言われているような人とかはだんだん離れてきちゃって
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井上 | 違いますよね?
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阿部 | そうそうそう。それよりももっと、ゴスロリと言われていることの根源的な、それこそモダンホラーみたいなテイストがうんと出てきてしまって
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井上 | ゴシック&ホラーっていう。それはやっぱり素敵ですよね
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阿部 | そうだね。上っ面をなでた感じはなくなったんで、そういう意味ではマジ本格的になっちゃったんで
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井上 | いいと思いますよ。ほんとにゴスロリとかが好きな子たちも好きな作品だと思いますよ、雰囲気とかが
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阿部 | びっくりすると思うんだよね、みんな見たら。びっくりすると思う
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井上 | 自信満々ですか?
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阿部 | 大自信作
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井上 | ゴスロリは最初から御存じだったんですか?けっこう知らない方って多いじゃないですか
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阿部 | えーっとね、ゴスロリって言われると、フリルの服とか着た女の子たちのイメージがあるんだけど、その人たちがどういうものが好きだとか、どういうものがゴシックロリータと言われているんだろうと見ると、けっこう高校生時代に好きだったものとかがものすごく多くて、えっと、ヘレンバインだっけヘルンバインだっけ?拘束具のガリガリの。ああいうのって高校生ぐらいときに見て“すごい!”って見て、なかなか美術本とか売ってなくて。これってどこで買えるのかなって古本屋で漁ったりとか。そういうことをけっこういろいろ思い出して。こういうの好きだったなぁって。人形師さんとかもいろんな人紹介されてて。ああ、好きだった好きだった、持ってる持ってるこの本。絶版だったよね、とか
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井上 | 好きだったんですね、じゃ
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阿部 | けっこうそういうもの好きかなぁ
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井上 | アンティークとか?
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阿部 | アンティークもちょこちょこ持ってたりとかするけども
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井上 | そうですか。アンティークはまだ手が出ない年代ですよね
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阿部 | 高いからねー
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井上 | 高いですね、ああいうのは。それでは、今回、ゴシック&ホラー色が強くなってきたんですけど。ホラーはどうですか?
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阿部 | ホラー系。恐い話?あ、私が?
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井上 | うん
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阿部 | うん好き。恐い話好き。あと、恐い目にもあったことある
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井上 | そうなんですか!? どんな?
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阿部 | 昔、それこそ学生時代に学生映画とかやってた頃に、おばけスタジオに行ったことある
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井上 | そんなのあるんですか?
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阿部 | うん、上に。外にみんなロケで設営とか行ってて。で、私達は中でスタジオに残っていろんな作業をしてるんだけど。下から階段がトントントンってのぼってくるから、仕込みが終わってスタッフが帰ってきたんだと思って“おかえり”ってドア開けると誰もいないの
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井上 | こわっ……
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阿部 | それ1日に何回もやるの。ドア バンってあいてトントントンってあがってくるの。何回もやったりとか、夜中に軍歌が聞こえてきたりとか
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井上 | えーっ! それ恐いですよね! それはどういう、合宿所とか?
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阿部 | 名古屋にあるスタジオなんだけど
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井上 | スタジオ、ちゃんと?
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阿部 | 写真撮影用のスタジオなんだけど。恐いでしょ?ほんと恐いスタジオだったの
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井上 | じゃみんな集まって、ちゃんと集まってやったりとか?
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阿部 | そうそう。みんなでその目にあって。でも1週間ぐらいそこにいたんだけど(笑)
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井上 | いたんですか!? 恐いですね、そんな体験が
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阿部 | けっこう恐い目にはあってるのね
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井上 | 霊感とかあるんですか?
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阿部 | ない。と思う。ないと思うんだけど(笑)。あと昔 田んぼを歩いてたら、田んぼを走ってた、車で。ちょっと車が走れるくらいの道のところいたら、向こうから女の人が歩いてたら。なんか歩き方おかしいと思ってたら宙に浮いてて。手と足がカクカクカクって
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井上 | えっ!? それ恐いですよね!?
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阿部 | うん。乗ってるみんなで大絶叫しちゃった思い出があるんだけど
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井上 | 歩き方がさらに恐いですね
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阿部 | そう。手も足も全部こうやって浮いてて。地面に足がついてなかったのね
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井上 | 恐いっ!しかも田んぼですか。実体験がいっぱい
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阿部 | まぁそんな話は(笑)
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井上 | (笑)けっこう余談でした。ちょっと、阿部さんが現在プロデュースされている『王ドロボウJING』という作品があるんですけども。宣伝をぜひとも
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阿部 | 宣伝ですか。ではまずは、この『コゼットの肖像』というのを、今までインタビューとかでどういう話ですか?って聞かれるんだけど、ほんと見てもらわないと伝わらない
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井上 | わからないですよね
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阿部 | ほんとに新しい映像作品だなって感じがあるので、ぜひみなさんには見てもらいたいなっていうのがあり。『王ドロボウJING』はおまけでお願いします。見てください、おもしろいです
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井上 | マンガ読みました。アニメはまだ見ていないんで
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阿部 | けっこう見開きで、かたっぽコゼットかたっぽジンで、見開きの出稿とかでチラシとかできるときがあるんだけど、けっこうかぶってるのよ。似てるのよ(笑)
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井上 | 雰囲気が?あぁ
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阿部 | 暗闇にたたずむコゼット。暗闇にたたずむジン、みたいな(笑)
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井上 | そちらの作品にも
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阿部 | オカルトっていうか、不思議な要素が強い。ちょっとダークなところもあったりして。ただ向こうは完全にファンタジー
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井上 | 『王ドロボウJING』のほうにも、斎賀みつきさんが出演してらっしゃるので、そちらのほうもぜひ見てみてください
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阿部 | そうですね。井上さん、今回このコゼットがデビュー作なんですけど。実際やってみていかがでした?いろんなところで聞かれたと思うんだけど
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井上 | 実際やってみて
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阿部 | うん。アフレコという仕事。それから声優という仕事とかって
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井上 | 難しかったです、ほんとに
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阿部 | どんなところが難しかった?
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井上 | 最初から思うこのコゼットというキャラクターが。幽霊ってわからないじゃないですか、何を考えているか。その時点で役づくりにすごい悩み。あんまり女の子、ちょっと演劇とかやってたんですけど趣味で。あんまりこういうかわいらしい女の子ってやったことがなくて、私自身。それで今回やってみて、役づくりこんなに難しかったんだっていうのが改めてわかり。やっぱり声優という演技と舞台の演技が私の中で違ったので、それを合わせるのに私の中で苦労し。また周りの豪華キャストさんたちが豪華すぎて、申し訳ないなって
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阿部 | ちょっとびびってしまった?
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井上 | もう緊張しっぱなしでしたね
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阿部 | (笑)
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井上 | ほんとに斎賀さんには御迷惑をおかけして
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阿部 | 周りからは堂々として立派にやってたって
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井上 | あ、態度でかいんですよね、きっと私(笑)
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阿部 | そんなことない(笑)度胸があるんだよね、きっとね
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井上 | いいこと?
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阿部 | いいこといいこと。すごいいいこと。なんか0号のときに実際に1回目でコゼットの声をあてて、2回目で本編。声の出し方とか雰囲気とか演技を変えてるよね?
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井上 | 全然違いますね。多分、Vol.0を見た方には、“え?声変わってる”って感じですよね。雰囲気もちょっと。1回目はもっと女の子らしい感じでやったんですけど、2回目はけっこう、そのまんま素でやっていいよって監督さんが言ってくださったので、けっこうその点では自然にできたと思います
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阿部 | 全員声も合わせてみたら、けっこういい感じだったと私は思うんだけど
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井上 | ありがとうございます
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阿部 | 自分でちょっと見たりとかしました?合わせたところとか?
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井上 | 全然見てないです
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阿部 | あ、ほんとに?けっこういい。コゼットかわいいなーって思う
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井上 | それは映像のおかげですよ!
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阿部 | 私は麻里奈ちゃんもかわいいなーって思うけど
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井上 | でも映像のコゼットほんとかわいいですよね
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阿部 | かわいいー。ほんとかわいい。座るとスカートがフワッとするところとか
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井上 | あ、すっごい細かいところきましたね(笑)
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阿部 | あそこはすっごい
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井上 | 横向きでフワ-っとなるところですよね
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阿部 | そうそうそう。やっぱり覚えてる?
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井上 | 覚えてます
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阿部 | あそこはすごいいいところだなぁって思って
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井上 | 座り方が。顔自体もかわいいですしね
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阿部 | うん。最初、もともとのコゼットって金髪で目が碧くて、今までの女の子ものとは全然。女の子ものって、もっとキャピキャピした感じの
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井上 | ピンクの頭だったり
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阿部 | うん。キャピキャピしてるじゃない。ああいうほんとに完全に外人っぽい女の子っていうのは果たして魅力的に写るのかなっていうのが最初、キャラクターデザインがあがった時点で、私達も鈴木さんとかもみんなでどうなんだろうっていうのはあったんだけど。実際動かしてみたらすごいかわいい。びっくりしちゃった
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井上 | すっごいかわいいですよね。あれもう、ドキドキしちゃって、見てて。“これあたし!?” 初めて見た時“無理だよ”って思いましたよ! でもすっごいほんとかわいいですよね。最後のほう、けっこうセクシーというか。こんなに露出しちゃってっいうシーンとか。気になりますよね
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阿部 | けっこう気になるよね。よく見えない。うーんとか(笑)
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井上 | (笑)あれ裸!?みたいな
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阿部 | あれもまぁお楽しみかな
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井上 | 特典ですかね
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阿部 | うん。でもあのへんのシーンはすごいところだから。バリバリなんで。新房監督バリバリ。こぶしが回っているんで。あそこはもう楽しみに、みなさんに見てもらいところかなぁ
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井上 | 全部が見どころですね
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阿部 | 全部がみどころですね
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井上 | と、いうわけで。いろいろお話を伺ったんですけど。最後に『コゼットの肖像』の、今までさんざん伺ってきた紹介をお願いします
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阿部 | えー、ぜひ、楽しみに見ててください。すごいです、って感じです
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井上 | ありがとうございました。さて、この放送のノーカットバージョンはオフィシャルホームページのほうで原稿で紹介されます。この番組ではなかった会話もたくさんあると思うんで、みなさん見てください。たぶん、そのページのアドレスはこのへんに出ると思います。なお、3月18日からアニメイトTVでまた私が司会をさせて頂くトーク番組がスタートします。そちらのほうでは、こちらではスタッフさんをゲストに招いたんですけど、そちらのほうでは声優さんたちをお招きしていろいろお話を伺っていきたいと思います。そちらもみなさんぜひ御覧になってください。次回の更新は3月18日ですので、みなさん楽しみに待っていてください。阿部さん、どうもありがとうございました
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阿部 | ありがとうございました。おつかれさま!がんばってね
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井上 | はい、がんばります(笑)。それではみなさん、ごきげんよう
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阿部 | こんな感じですか
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井上 | 辛かったです、私。これ本当に『マリナ様が来てる!』なんですかね?多分来週はタイトル名かわりますって
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阿部 | 今朝閃いたって藤本さん言ってたから
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井上 | 次回の『マリナ様が来てる(仮)』。次回、変えたいです。変えます
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井上 | さて、この番組のノーカットバージョンはオフィシャルホームページのほうに原稿で掲載されます。ホームページのアドレスはこのへん出てるんですかね、こちらです。なお、3月18日からアニメイトTVで私が司会をさせていただくトーク番組がスタートします。そちらでは『コゼットの肖像』の声優さんたちをゲストにお迎えしていろんなお話を聞いていきたいと思います。また、morrichの次回更新は、3月15日ですのでみなさん楽しみに待っていてください。それでは阿部さん、どうもありがとうございました。それではみなさん、ごきげんよう
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第1回目の感想
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