井上 | MORRICHを御覧のみなさん、こんにちは。井上麻里奈です。先週より始まりました『麻里奈さまが来てる』今回は2回目です。この番組では4月28日発売のオリジナルビデオアニメ-ション『コゼットの肖像』の製作スタッフの方々をゲストにお迎えして、『コゼットの肖像』の魅力に迫っていきたいと思います。第2回目のゲストは、音楽監督の原田扶美子さんに起こし頂きました!原田さんいらしゃいませ!よろしくお願いします
|
原田 | よろしくお願いします
|
井上 | 音楽監督ということなんですけど。ぶっちゃけ、音楽監督ってどういうお仕事なんでしょうか?
|
原田 | そうですね。音楽監督って、ふつうのアニメって音響監督
|
井上 | 音響監督さんとは、また違うんですよね?
|
原田 | そうですね。音響監督さんってセリフと音楽、両方やるんですけど、音楽監督は音楽にけっこう特化していて、CD、サントラとして売るところまでをやるんですけど。トータルで。けっこう音楽に力を入れようということで音楽監督ということで。シナリオを見た段階で音楽メニューを作って、これを作曲家の方にこういう音楽を作ってくださいというところから始まって
|
井上 | 雰囲気とか?
|
原田 | そうですね。こんな感じで。このシーンにはこういう感じがあうと思うんでとか、監督とかとも打ち合わせをしつつ音楽メニューを作って、実際作ってもらって、まぁそれをレコーディングして。いただいたものをシーンに切ったり貼ったりしながらつけていく、という
|
井上 | じゃあもう、作品に流れている音楽は原田さんが担当ってことですよね?
|
原田 | そうですね。つけているのは
|
井上 | ここから始まって、ここでフェイドアウトとか?かっこいいですよねー。演劇とかでもたまに音響とかやるんですけど、楽しいんですよ、すごく。ついたあとってすごく変わるじゃないですか
|
原田 | ええ変わりますね
|
井上 | 音楽がついたあとと前って。全然、気持ちの入り方とかも違うんで。すごい楽しみです。プロモーションビデオの時にも、実は(笑)
|
原田 | (笑)隠れキャラで
|
井上 | 隠れキャラで出演というか(笑)
|
原田 | ねえ、どこにいるんだって感じですが
|
井上 | あのときはすごいメイクを
|
原田 | そうそう。ゴスメイク
|
井上 | どうでした、ゴスメイク?
|
原田 | けっこうやってみると楽しいなみたいな
|
井上 | 楽しかったですよね。やったことないやつで。ゴスロリについてはどうですか?
|
原田 | 自分自身あんまり接点はなかったんですけど
|
井上 | あんまり、けっこう、お話を聞くんですけど、知らない人ってけっこう多くて“ゴスロリ”って言葉を。御存知でしたか?
|
原田 | あんまり詳しくはなかったです。ゴスロリってファッションっていうのはなんとなくは聞いてはいましたけど
|
井上 | やってみたいとか(笑)?
|
原田 | けっこういろいろ見るじゃないですか、雑誌とか。見てるとけっこう“カッコイイ”みたいな
|
井上 | カッコイイ系がいいんですか?フリフリとかあるじゃないですか
|
原田 | あ、そうなんです。ロリータもいいと思うんですけど、自分がやるとしたら超ゴシック
|
井上 | あ、でも似合うと思いますよ
|
原田 | そうですか?“コエー”みたいな感じでやりたいですね
|
井上 | 恐いほう!むしろバリバリメイクして?
|
原田 | そう。頭半分剃っちゃうみたいな。そんな感じの
|
井上 | そんなに!? じゃあ今回の作品はゴスロリというテーマだったんですけどどうでした?
|
原田 | 今回はですね、絵を。ちょうどいまカッティングした絵を見ている状態なんですけど
|
井上 | すいません。カッティングってなんですか?
|
原田 | なんかね。シーンシーンでつないだ。まだ、音とか全然入ってなくて、っていうを見ている段階の状況なんですけど。けっこう、今まで見たことないな、って感じの。カッコイイですよね。見ました?
|
井上 | 見てるハズなんですよね?一応やってるんで。そん時はけっこうちょこちょこ色って感じで
|
原田 | そうそう。色つくとまた全然違いますよね
|
井上 | ついてました?
|
原田 | そうそう。色ついたシーン、ちょっと見たんだけど。アフレコの段階では見てるんだ?
|
井上 | そうですね。あのとき、ラフみたいな感じだったんですけど
|
原田 | うん。また全然絵が入ると、けっこう新房さんの絵っていろんな色が入ってくるっていうか、色使いがすごいきれいなんですよね
|
井上 | 原色とかがすごい多いですよね
|
原田 | そう。だからなんか、不思議な雰囲気を発してますよね。絵だけでけっこう。だから、音楽つけるのも楽しみだなっていうのは、実際ありますね
|
井上 | それで音楽が入ったらすごいことになりそうですね。あー、楽しみ。実は原田さんはオーディションのときにもいらっしゃったということで……
|
原田 | 麻里奈ちゃんのオーディションのときですね
|
井上 | そうですね。覚えていらっしゃいます?いっぱいいましたよね、女の子。何人ぐらいいたんですか?
|
原田 | 覚えてますよ!何人ぐらいかなぁ?40人とか、それぐらいいましたね。それ以上いたかもしれないですね
|
井上 | あそこの、オーディション会場って何人ぐらいいらっしゃったんですか、審査員の方は?
|
原田 | 審査員は10何人
|
井上 | あ、10何人だったんですか!? 気分的には30人ぐらいいたという印象なんですよ。入った瞬間、すごい広い部屋にガーッていっぱい並んでたじゃないですか
|
原田 | そうですね。圧巻でしたよね、審査員も。恐いですよね
|
井上 | あれ、入った瞬間 頭まっしろになりますよ!
|
原田 | でもそんな感じ、全然見受けなかったけどね、麻里奈ちゃんね
|
井上 | なんでですか(笑)?
|
原田 | この子堂々としてるなぁみたいな
|
井上 | ほんとに!? めっちゃくっちゃ緊張してましたよ!
|
原田 | いやもう凄かったですよ。この人違う、みたいな。この人だ、みたいなのありましたね、私的には
|
井上 | いやもう入った瞬間ダーっとならんでて。なにこの部屋?みたいな。5~6人かなって思ってたんですよ。そんな感じじゃないですか、オーディションって。けっこう小さめの部屋に、前に机があって5~6人座ってるのかなぁって思ったら、あの人数で。びっくりしました
|
原田 | ねえ。端から端まで見えないぐらいでしたよね、審査員が
|
井上 | 見えないですよ。緊張してるんで。視野に入るのはここらへんだけ。はしっこのほうは恐くて、目とかきょろきょろさせられなくて
|
原田 | そうなんだ。でも全然堂々としてましたよ
|
井上 | すっごい緊張してたんですけどね。他にオーディション受けに来てた子たちもすっごい緊張してたと思いますよ
|
原田 | ああ、緊張してたと思う、多分。でも麻里奈ちゃんはけっこう堂々としてた。かなり
|
井上 | なんでだろー(笑)。足とかすごい震えてたんですけどね
|
原田 | あ、そうなんだ! この人なんかすげーなって思ってたんですよ、けっこう
|
井上 | どうしよう。初々しさが足りないってことですよね?
|
原田 | 初々しさはあんまりなかったかもねー、みたいな。いや、堂々としてましたよ!
|
井上 | いいことですよね、きっとね。多分そのへんは舞台で鍛えられた根性
|
原田 | あー、そうかもしれないですね。あのあと審査員の人たちでしゃべるんですけど、麻里奈ちゃんいいと思うねー、みたいな。満場一致じゃないですけど、あ、満場一致に近かったですね
|
井上 | いやでも、私を多分採用するのは冒険ですよね。この作品で
|
原田 | いや、そんなことないんじゃないですか!?
|
井上 | だってね、すっごいめちゃめちゃ普段着というか、ラフな格好でいっちゃって
|
原田 | そうそうそう。帽子とか、すごい深いの被ってて、オーディションなのに顔見えない、みたいな感じでしたよね
|
井上 | 声優オーディションだから顔とかいいかなって思ってたんですよ
|
原田 | そっかそっかそっか
|
井上 | そんなの別にいいじゃん、みたいな。声的にも、ああいう女の子って全然やったことなくて。会場行って台本をいただいて。台本というかオーディションをする紙をいただいて。“こんなセリフ言えないよ!”みたいな
|
原田 | そうかもね。難しいかもね。でも、そうそう。それをね、けっこう自分の持ってる声と、演技してる声がちゃんとあるんだなって思って
|
井上 | 地声ではなかったですよね
|
原田 | 器用な方だなって思って。しかも、歌もけっこううまかったんで
|
井上 | オーディション受けた中でひとりだけ男の子の曲、男性の曲だという噂も聞き
|
原田 | そうそうそう。珍しいなって思いまして
|
井上 | めっちゃめちゃ素でやりましたからね。オーディションは特に
|
原田 | でも、それが良かったのかなって
|
井上 | たぶん、印象には残ったのかなって
|
原田 | そうでしょうね
|
井上 | でも、受かるつもりはないオーディションだったので
|
原田 | あ、そうなんですか?
|
井上 | とりあえず実力試しというか。とりあえず受けてみて、自分がいまどれくらいできるのかなって知りたくて受けたオーディションだったんで。受かるつもりとか全然なくて。だからこそ、だから、あんな格好で、あんな選曲で、あんなキャラでというね
|
原田 | よかったですね
|
井上 | はい。あと、なんだろ。アンティークとかって興味ありますか?
|
原田 | アンティーク。あんまり興味ないですね
|
井上 | (笑)
|
原田 | あ、でも。ロケ行ったときの建物
|
井上 | あれですよね、ステンドグラスの
|
原田 | そうそう。あれ良かったよねー
|
井上 | すごいきれいでしたよね、あそこ。小道具とか。控え室はウエディングドレスがいっぱいあって
|
原田 | そうそうそう。あ、でもこういうところで結婚式素敵よねーとか思っちゃいました
|
井上 | ロマンティックな。ロマンティックとはまた違いますけど
|
原田 | 麻里奈ちゃんって、歌の練習とかしてたんですか?ボイトレとか。ボイストレーニング
|
井上 | は、受けてなかったですね。一応小学校とかで軽くコーラス部とか入ってて。しょせん、小学校のコーラス部で。あと中学校のときに2年ぐらい、たしかコーラス部では歌ってたんですけど。でもその程度ですね。なんでですか?
|
原田 | はー、なるほど。全然なんか、歌うまいなって思ってて。歌手とかも目指してたのかなって思ってて
|
井上 | 全然全然。そんなレベルではなく!歌は好きだったんですけど、ふつうに。ふつうの女子高生並みにカラオケとかも行き。歌はそんな感じでしたね。やっぱり演技をするほうが楽しかったので、演技を中心に。でも声優のお仕事は歌を歌う機会もあるじゃないですか。だからすごいいいなって
|
原田 | そうですね。今回、エンディングも歌っていただいて。素敵な感じですよね。曲もすごいいい曲じゃないですか
|
井上 | ね!でもあれいただいたとき、歌えないよ!って思いましたね
|
原田 | あ、そうですか?
|
井上 | 歌ってみて難しい曲だなって思いました。やっぱり、演技力を要する曲というか
|
原田 | あー。そうかもしれない
|
井上 | あんまり軽く歌えないじゃないですか。いろいろ多分、深い意味とかあって。まだ理解とかできてないですけど。梶浦さんに曲をいただいて初めて聞いた時に“あ、すごい!”って思いましたね
|
原田 | うんうん。いい曲だよね
|
井上 | すごいこの作品の雰囲気にも合ってて、すごいなって思いましたね
|
原田 | そうだね。けっこう劇中音楽のほうもエンディングを1番最初に作っていただいて。その時にテーマも作っていただいたんですけど、それをこう、そっから派生して劇版を作っていったところもあるんで。梶浦さんもけっこう、なんだろう、すごいシナリオ読んでいただいて、梶浦さんの世界観をけっこうガーんと出していただいたんで。楽曲もけっこういい曲をいっぱい作っていただいたんで
|
井上 | もうできているんですか?
|
原田 | もうできましたね
|
井上 | テーマはなんだったんですか?
|
原田 | テーマはトレーラーっていうか。聞いたことないですか?多分聞いたことあると思うんですけど。エンディングといつもセットでかかってる。多分CDとかに、2曲収録されていると思ったんですけど。それにエンディングとテーマが入ってて
|
井上 | あ、あの!はいはいはい
|
原田 | それを1番最初に作っていただいたので、そこから展開していったので
|
井上 | あっちのテーマ曲もすごい。すごいカッコよかったですよね。あれ聞いたときゾクっとしました。あたしがその宝石のほうの歌を収録したあとで、そっちのほうの曲のなんていうの?コーラスの方がいらっしゃって収録してたんですけど、すごいなって思いましたね。やっぱり梶浦さんの曲に対するこだわりがあって。2重で重ねたりするところがあって。同じ音で。さっき録ったやつを重ねればいいのかな?って思ったら、やっぱりちゃんと録りなおして、綺麗に重ねてて。“ここちょっとズレてるよ”とか言ってるんですけど、全然ズレてるように聞こえないんですよ、私には。それなのに、“あ、すいません。今ちょっとズレました”みたいな感じで何度も録りなおしをされてて。やっぱりプロの方は違うなって思いましたね
|
原田 | そうですね。今回、声が入ってるじゃないですか、女の人の。劇版の中にも何曲か声が入ってる。女の人の声が入ってる曲があって。けっこうすてきな感じに仕上がってますけど
|
井上 | けっこうゴシックっぽい感じが、なりますよね、あれだけで
|
原田 | そうですよね、けっこう
|
井上 | えー、そろそろ時間がヤバいみたいで。しめなきゃいけないみたいなんですけど(笑)。原田さんいろいろお話をいただけて勉強になりました。ありがとうございました
|
原田 | ありがとうございました
|
井上 | シメの言葉がよくわからないんですけど、こういうときはどうしたらいいんでしょうか(笑)?次回のMORRICHは……1回切っていいですか?シメの言葉が全然わかってなかったんですけど……
|
井上 | さて。この番組のノーカットバージョンはオフィシャルホームページに原稿で掲載されます。ホームページアドレスはこちらです。このへんに出ます。なおこの番組はアニメイトTVでも声優さん方をゲストにお迎えしてお送りします。ホームページアドレスはこちらです。どしどしアクセスしてください。えー、それでは、原田さん、今日は本当にありがとうございました
|
原田 | ありがとうございました
|
井上 | えー、次回の更新は3月22日です。ぜひ御覧になってください。それではみなさん、ごきげんよう
|
原田 | ごきげんよう
|
戻る
|