井上 | さて、第3回目は初めてのロケ取材。日本一の出版社、音羽の講談社さんにやって参りました!すごい、おっきい建物です。では、中に潜入してみます……
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井上 | はい、というわけで、音羽の講談社さんの中に潜入してみました。すごい、年代物の建物です。なんか出そうな雰囲気ですね。すごい、『コゼットの肖像』の雰囲気とあってる……。第一応接室を発見しました。中に突入してみたいと思います。
失礼しまーす。
マガジンZ編集部の山本さんです
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山本 | よろしくお願いします
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井上 | よろしくお願いします。今日は山本さんにいろんなお話を伺っていきたいと思います
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井上 | この度、マガジンZという雑誌から『コゼットの肖像』の連載が始まるということなんですけども
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山本 | やらせていただきます
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井上 | 『コゼットの肖像』の連載が始まるというのは、どういういきさつ、経緯で連載が始まることになったんでしょうか?
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山本 | そうですね。以前からプロデューサーの藤本さんとはおつきあいさせて頂いていて。ある日なんか、とりつかれたような顔で編集部入られまして。“ゴスロリなんだよね”みたいな話で切り出されまして。で、話を聞いてみると、どうやらコゼットという女の子にとりつかれているらしい。我々もその勢いにのって一緒にとりつかれてしまったというか。それで連載が決定したという感じなんですよね
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井上 | はい。原作はアニプレックスさんのほうであって、それをマンガにしてくれるという?
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山本 | そうですね。その依頼があって、その情熱にこちらも感染しまして、是非やらせてください、と
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井上 | 原作を読んだときどんな印象をもたれました?
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山本 | あの、いわゆるゴスロリ的なコスチュームを着たキャラクターっていうのはけっこう出てくるという気がするんですけど。その中でもなんて言うか、ヒロインが本格的だな、今までにない、ゴスロリの本質に迫ろうとしているなっていう感じが、見てすごいしましたね
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井上 | 映像は御覧になりました?
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山本 | そうですね。拝見しまして、やっぱクオリティがすごい高い。やっぱりキャピキャピっとしたメイド服着てる女の子っていうイメージとは全然違うね、すごく芯のある作品になってるなって感じがすごくしました
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井上 | 編集部ということで、マンガを作って、それを雑誌にして売り出すってことをやってらっしゃると思うんですけど。すみません、編集作業ということが全然わからなくて。どういうお仕事をされているんでしょうか?
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山本 | 大雑把に言うと、作家さんがいいマンガを作ってもらうためサポートするっていうのが基本的な仕事で。手順で言いますと、今回のコゼットもそうなんですけど。こういう形の、見せたほうがいいのかな?ネームという、アニメで言うとこのコンテみたいなものを切って、だいたいの流れというものを作っていくんですよね。それを見た上で、こちらからもこうしたほうがもっと分かりやすくなるんじゃないか、とか。ここは長過ぎるのでもうちょっと詰めたほうがいいんじゃないか、とか。映画で言うところの編集みたいな事をやっていくのが第一段階であるんですよね。それでいいですよ、ってことになるとそのまま原稿書いてもらうことになって。あがってくると、ここから僕らの仕事で、写植という、こういう、活字ですね
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井上 | すごい
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山本 | これを打ったものを貼っていくんですけど、最近はデジタルなんで、このへんは全部製版所の方にやっていただくんですけど(笑)。以前はこういう、紙みたいなものを切って貼っていくという
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井上 | すごい大変な作業ですね
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山本 | そうですね。でも、心落ち着くというか写経みたいな
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井上 | 写経
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山本 | ええ(笑)。精神統一に非常に役に立つ仕事なんですけど(笑)。そういう意味ですごい過渡期ではあるんで。今回のコゼットなんかはフルデジタルなんですよ。書かれる方もコミックスタジオっていうデジタルソフトで書いてらっしゃる。トーンなんかは全部デジタル
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井上 | え、そうなんですか!?
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山本 | はい。で、そこにデジタルで写植も打ち込むという。あたかも最新鋭のような
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井上 | 最新なんですよね?
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山本 | 一応そうなんですけどね。最近はそれが主流になりつつもある。線自体は書いてらっしゃるんですけどね
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井上 | 線を取り込んで?
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山本 | そうですね。だから、アニメのほうもそうなんじゃないですかね?下絵まではやって、着色はデジタルみたいな。たぶん同じような感じなんですよね
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井上 | これはもう、掲載される?
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山本 | そうですね。これは3月26日の5月号で1回目入りますんで。で、これが中身で。カラーはこんな感じで
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井上 | すごい、カラーだカラーだ!
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山本 | 初公開ですね
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井上 | これは?
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山本 | これは多分ね、Photoshopっていうイラストを書くソフトを使って書いているんですけどね。わりと油絵っぽい塗りにしてもらえませんか?って注文して
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井上 | すごい、手で塗ったような
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山本 | そうですね。今そのへんも技術が発達してるんで。けっこう油絵っぽいですね
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井上 | すごい、アニメのコゼットとすごい近いですね
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山本 | そうですね。ちょっと幼いかもしれないですけどね。でもかなり、ゴスロリのゴスロリたるところを押さえているかなというふうに思ってるんですけど
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井上 | すごいですね。これがこのまま表紙というか?
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山本 | 扉というか。1番これの冒頭につくんですね
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井上 | 発売前のものが
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山本 | そうですね。これが最終的にチェックする、青焼きと言われるものなんですけど。これでOKっとなると輪転でまわってできてくるというような、手順になります
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井上 | 発売前の原稿を見せていただいてしまいました。感動しますね。3月
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山本 | 26日ですね
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井上 | 発売です
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山本 | よろしくお願いします
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井上 | テーマがゴスロリということなんですけれども。アンティークとか、ゴスロリって御存知でしたか?
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山本 | 名称自体は知ってたんですけど、知識はあまりなかったかもしれません、僕自身は(笑)。1度なんだ、ディズニーランド行ったときに、入り口というか、改札出たらものすごい数のゴスロリの方がいらっしゃったんですけど、僕は最初、ホーンテッドマンションの中で待ってる人が外に溢れちゃったのかと思ったんですけど。実はNKホールでそういうビジュアル系のバンドのコンサートがあったらしく、そういう人たちが集まってて。それぐらい知らなかったということなんですけど。そういうのが流行っているということを(笑)
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井上 | ファッションを?
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山本 | そうですね。それを見て、こういうふうに一般的に浸透してきてて、そういうビジュアル系バンドの人たちから始まったものが、普通の人もこういう服を着るんだっていうことを認識しましたね。そういうのをアニメでもたくさん見かけるようになってきたなー、ぐらいの認識で見てたんですけどね
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井上 | 今回、お話もゴシック&ホラー色の強いお話だと思うんですけど、恐い話ってどうですか?
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山本 | 僕は好きですね。見るのは勘弁して欲しいんですけど、聞くぶんにはいくらでも聞きたいほうですかね
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井上 | この建物とかすごい……
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山本 | 実際この建物も出るという噂が
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井上 | 出るみたいです、何か映ってないですか?
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山本 | あとでチェックしてみて頂ければと思うんですけど。実際よく、カンヅメって言いまして、マンガ家さんを閉じ込めるワケですね
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井上 | こんなところにですか?
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山本 | ええ
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井上 | ここで、ですか? ここにいろいろ持ってきて?
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山本 | ええ、ペンやら何やらあれして。食べ物だけは持ってくるから書け、というようなことをやるんですよね。古くは手塚治虫先生なんかも、ここでカンヅメになって
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井上 | この部屋じゃないですよね?
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山本 | 下手するとここかもしれないですよ。手塚先生がいるかもしれないです、ここ。その幽霊はちょっと見てみたいですよね
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井上 | いるかもしれない!? 見てみたいです。すごい映像ですよね、それは
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山本 | その競演はなかなかないですよね。またそれは別として。けっこう出たりするらしいんです。嘘かほんとか、座敷牢がこの中に。こんなこと会社的に喋っていいのかわからないですけども、あるらしいという話が
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井上 | 見つかってないんですか?
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山本 | 見つかってはいないんですよ。どっかに封印してあるのかもしれないですけど
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井上 | 探してみたいですね、それ!
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山本 | そうそう。で、まあこんなことはコゼットに全然関係ないですけど。以前、織田無道が来て、その時にはものすごい勢いで、“来るな来るな来るな!”って連呼してたらしい
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井上 | 素で、ですか?
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山本 | もう見えるらしいんですよ、背後に。ものすごい勢いで“来るな来るな来るな!”って。お前が来るなって感じですけど
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井上 | (笑)
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山本 | かなり呪われてはいるらしいんで
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井上 | 呪われてはいるらしいって、そんなサラリと言われてしまう(笑)
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山本 | まぁアニメ業界の方にロケハンに使って頂ければ、許可はおりると思いますんで、是非使っていただければと思うんですが。マンガ家さんとかも、そこで書いているときに、見れば出世するという
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井上 | 幽霊をですか?
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山本 | そう。某、『湾岸ミッドナイト』の先生なんかも御覧になって、巨万の富を築かれている
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井上 | ほんとですか!? ほんとですか!?
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山本 | ええ。そのあたりも非常に、マンガ家志望の方も使っていただければ
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井上 | 是非ここで、原稿を書いてみれば出世する
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山本 | すみません、コゼットじゃなくて講談社の宣伝になってる
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井上 | 全然大丈夫ですよ。恐いホラー体験なども?
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山本 | 僕自身はあんま見たことないんですけど。マンガ家さんなどは勘がいい方いらっしゃるんですね、感性が豊かな方が多いんで。編集者なんて大体ガサツな商売なんて、ブレーカーおりるぐらいしかないんですけど
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井上 | (笑)とにかく、『コゼットの肖像』の発売が非常に楽しみになりました
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山本 | そうですね、はい
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井上 | いろいろな貴重なお話をいただけて、ありがとうございました
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山本 | 井上さんも、気を高めたい場合は是非ここに来ていただいて
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井上 | はい。ここでぜひ幽霊を見たいと思います。本日のゲストは『マガジンZ』編集部の山本さんでした。ありがとうございました
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山本 | ありがとうございました
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井上 | マンガ家さんは、こちらの『コゼットの肖像』をいただいている
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山本 | 桂明日香さん
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井上 | お願いするんですか?
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山本 | そうですね。彼女が、ウチのライバル誌と言われている角川のマンガ誌で読み切りを描いていらしてですね。絵がすごくゴシック的なものを描くのに向いているんじゃないか、という話で
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井上 | ふだんはこういうのは描いてらっしゃらない?
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山本 | いや。えっとね、角川でやってたのもけっこうそういうタイプの。ビクトリア調みたいな感じの世界の話だったんですけど。それで、こういうの描けるんだというのがあって、コンタクト取りたいな~、と思ってたところ、ウチで持ち込んでたらしい、というのが判明しまして
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井上 | マンガをですか?
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山本 | そうなんですよ。その担当に、連絡とれるかな?ということで、連絡とったら、そういうのも是非やってみたかったんですよ、ということだったんで。けっこうそのへんはとんとん拍子に話が進んで。さっそく監督とお会いしましょう、という話になって。かなりすぐに決まったっていうか。これはほんとに、メディアミックス的なものは一期一会みたいなもんですけど、決まるときはスーっと決まるな、と。うまく引き合わせてくれたなって感じで
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井上 | 御本人さんはどういう感じで?
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山本 | 女性なんですけど、非常にやる気に満ちあふれた
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井上 | すばらしいですね!
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山本 | 月刊じゃなくて週間でもできるぐらいのバイタリティを持っている方で。引き抜かれないように気をつけないと
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井上 | (笑)
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山本 | ほんとに元気のある方ですね。絵自体も非常に個性のある方なんで
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井上 | すごい綺麗な絵で
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山本 | そうですね。全部定規を使わない、いわゆるフリーハンドって形で
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井上 | 背景が手書きっぽいですよね
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山本 | それが非常に絵画的な雰囲気を出してて。こういうタッチが好きな方は非常に気に入っていただけるのではないかなと僕らも思ってるんですけど
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井上 | 背景も、こまかーいところまで描き込んでいらっしゃってて
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山本 | そうですね。僕も最初の見開き出てきた時、びっくりしましたね
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井上 | これは、すごいですね。こういうのは資料を見ながら描いたりとか?
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山本 | そうだと思うんですよね。中央線のほうに住んでいらっしゃってるらしいんですけど。よく骨董品屋さんに写真を取りに行ったりとか、今回、八百屋さんとか出てるんですけど、そういうところもロケハンにカメラを持って行っているらしく。怒られたらしいんですけど(笑)
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井上 | 怒られるんですか(笑)?
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山本 | 勝手に撮るなって怒られたらしいんですけど(笑)。そのへん、情熱持ってやってくれてるんで、非常にありがたいなって思ってますね
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井上 | 原作でもあるひとつの町が舞台
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山本 | そうですね。そういう意味ではきしくも大体同じあたりに住んでらっしゃるんで。いろんな意味で好都合だったなぁと
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井上 | 巡り合わせを
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山本 | そうですね。そういうの感じましたね。これね、けっこう時間かかったと思うんですけどね
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井上 | すごい描き込みですよね
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山本 | これは1日かそれぐらいで描いてるんじゃないかと思うんですけどね
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井上 | ここだけで1日ですか?
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山本 | うん
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井上 | 全部描き上げるまでに何日かかるんでしょうね?
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山本 | そうですね。今回51ページあったんで。どうだったかな?20日ぐらいだったかな?
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井上 | そんなにかけるものなんですね
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山本 | いや、大体月ペースで描きますよね。大体20日ぐらいになりますけど。それで51っていうのは結構ね。ウチの場合は結構遅筆の方も多いんで。そういう意味では、すごくエネルギッシュにいっぱいページも描いてくれているんで、非常に得難いマンガ家さんだなって思ってます
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井上 | これは連載でずっと続く?
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山本 | そうですね。アニメとはまた違った展開にはなっていくんですけど、もちろんアニメの持っているテイストは残しながら、また違う永莉とコゼットの、なんていうかな、関係みたいなものを見てもらえるんじゃないかなと思っているんですけど
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井上 | アニメとはまた違った?すごい楽しみなんですけど
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井上 | それでは、山本さんから視聴者のみなさんに一言お願いします
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山本 | 『コゼットの肖像』のマンガ版がですね、マガジンZの5月号の3月26日発売なんですけど、連載51ページで始まりますんで、是非、読んでいただければと思います。宜しくお願いします!
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井上 | ありがとうございました!
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