「MORRICH」マリナ様が来てる!? 第4回」

井上	MORRICHを御覧のみなさ、こんにちは、井上麻里奈です。私が出演するオリジナルビデオアニメ『コゼットの肖像』が5月25日に発売になります。みなさん、是非見てみてください。 さて、この番組では『コゼットの肖像』の製作スタッフの方々をゲストにお迎えして、作品の魅力に迫っていきたいと思っています。 さて、先日、東京ビッグサイトで東京国際アニメフェアが開催されました。私も齋賀みつきさんと一緒にイベントに参加して、『コゼットの肖像』のPRしてきました！すごい人が多くて、すごいびっくりしました。見に来てくださった方々ありがとうございます。すっごく緊張してたんですけど、齋賀さんに助けていただいて、無事なんとか終了しました。こちらのイベントは4月18日放送の、アニメシアターX、クラブ8Xで詳しくお伝えいたします。このアニメフェアでは、コゼットの人形も展示されたんですよ。今日のゲストは、そのコゼットの人形を製作された、人形作歌の三浦悦子さんです。それでは、まずはこちらを御覧ください。 さて。今日は国際展示場、ビッグサイトに来ています。3月の25日から28日の3日間、東京国際アニメフェアが開催されたのですが、ここ、アニプレックスのブースでは、コゼットの球体関節人形、こちらです。が、展示されました。その作者の三浦悦子さんにお話を伺いたいと思います。人形作家の三浦悦子さんです。宜しくお願いします
三浦	よろしくお願いします
井上	このコゼットの人形を作っていただいたんですけども。すごいですよね。なんか、洋服もすごいそのまんまばっちり作っていただいて。見たときにすごい感動したんですけど。お仕事的には人形作家さん？
三浦	そうなりますね
井上	アーティストという方向なんですかね？
三浦	人形を作ってます、って言って、アーティストって感覚はないですね、自分では
井上	これはどういういきさつというか、どういうふうにお仕事をされるようになったんでしょうか？
三浦	このコゼット？
井上	人形作家というか、人形を作りはじめたきっかけっていうか
三浦	6～7年くらい前に、友達の家に遊びに行ったときに。お人形を集めている方で、それで、見せていただいて。けっこうハマったんですよ。フィギュアだったんですけど、それは
井上	アニメのフィギュアとか？
三浦	昔のおばあちゃんとか、そういう。で、遊んでいるうちにハマってしまって。ピグマリオンっていう吉田良が経営している教室があって。そこで球体関節人形をお稽古で習おうと思ったんですよ
井上	はぁ、素敵ですね。お稽古でって
三浦	お稽古って響きもいいし（笑）。それで、まぁ遊びがてらやろうと思ってたら、いつの間にかハマってしまいまして
井上	で、作り、どんどん自分で？
三浦	ええ、そのうち人形がたまってきたら展覧会をやりたくなってしまって
井上	最初は趣味でいっぱい作って？
三浦	はい。趣味と言っても、けっこう徹夜でやったりはしたんですけど
井上	一度作りはじめたら止まらない？
三浦	そうですね。それで、展覧会やってるうちに、みなさんに声をかけて頂いて、いろんな本に取り上げていただいたりしてまして
井上	人形の作り方って私ほんとうにわからないんですけど、どうやって作るんですか？
三浦	私は、フォルモっていう粘土を使っていまして、それ最初、大雑把に言うと、大体のフォルムをデッサンして、それを発砲スチロールにつけて
井上	発砲スチロールにつけて。はい
三浦	まぁ、作りたいやつの大きさにかたどって、それをサクサクと切っていきまして。大体のフォルムを作って。それに粘土をのせていくんですね。乾いたらヤスリかけたりして、細かいところまで造型をしていくんですね
井上	ヤスリでこんなにきれいになるんですね！
三浦	大体そうですね。3段階から4段階ぐらいかけているんですよ。粗いものから徐々に細かい目で。3～4回かけて。けっこうヤスリは入れるほうだと思うんですけど。その後に、エアブラシで塗装して強度をあげていくんです
井上	じゃ手作りなんですね。私、人形って型があって石膏みたいなのを流しこむってイメージがあったんですけど、じゃあ、1個1個手作りで
三浦	そうですね。それはビスク、焼き物のお人形さんを作られている方は、みなさんけっこう型取りらしいです。よくわからないんですけど、型取りのほうは。基本的に1点ものですね
井上	じゃ、同じ顔のものは2度と作れないという？
三浦	そうですね。作れないと思うんですよ、まったく同じというのは（笑）
井上	その場で、今回はこういう顔にしよう、とか？
三浦	そうですね、大体
井上	そうやって作るものなんですね。関節のところは？またパーツごとに1個1個作るんですか？
三浦	そうです。1回、全部作って、全部乗せて、のこぎり、カッターで切るんですけど。なかなか恐いものがあります（笑）
井上	そうですよね！そこだけ考えたら指切っていく様とか
三浦	でも、快感でもありますよ（笑）。そういうところみなさんあると思いますよ。私だけかな？ちょっとやってはいけないことをしている感じ
井上	楽しくなってきますよね。これ、1体作るのはどれぐらいかかるんですか？やっぱりオリジナルだから……
三浦	大体私は、最近2週間から1ヶ月ですね。ものにもよりますけど
井上	ひとつの？
三浦	一体
井上	作品で
三浦	そうですね。1番最初のときは半年もかかってしまったんですけれど
井上	かかりますよね!?　普通に考えたら
三浦	かかっちゃいますね。粘土かわく時間とか、あと、そうですね。そういうの入れるとけっこうかかっちゃいますね
井上	髪の毛はこれ、カツラですか？
三浦	そうです。私、初めてだったんですけど、カツラは
井上	特注で、大きさに合わせるって感じですか？まつげはどうやってつけるんですか？すみません、細かくって（笑）
三浦	いえいえ。あの女性がつけるようなつけまつげをボンドで貼ってるんですよ
井上	全然わからなくてもう…夢の世界で…
三浦	こんかいは目に特徴を入れさせていただいたんですよ。そのほうが写真写りがいいらしくて
井上	すごい、目が澄んでてきれいなんですけど。目ももともと眼球みたいなのがあって？
三浦	売ってるんですよ。これはガラスです
井上	ガラスなんですね、すごーい！
三浦	なかなかおっきいと思い通りの色がなかったんですけど。たまたま同じような色があったんで
井上	これ、服は？
三浦	服は他の方に作っていただいたんですよ。お洋服の専門の方に。今回、いい生地を使っていただいて。ベルベッドを使っていただいて
井上	そうですね、絵のカンジがすごい出てて
三浦	特に丁寧に作っていただいて
井上	すごい綺麗で。こんなのが作れるっていうのが、私の中では夢の世界なので
三浦	彼女は、作って頂いた方、人形のお洋服は初めてだっておっしゃってたんですけど。かなり子供サイズじゃないですか。コゼット、140センチだから。作りづらいって言ってました（笑）
井上	確かに（笑）。このコゼット人形は作ってみていかがでした？
三浦	おもしろかったです！
井上	ほんとですか？
三浦	はい。あの、なんて言うか。今、この針金のスカートにはまってまして。この下のこういう。これで立たせるようになってるんですけど。こういうのもやらせて頂いて。けっこう自由にやらせていただいたので面白かったです
井上	原作、というか、元のモデルがあって人形を作られるというのは今まであったんですか？
三浦	ないです
井上	あ、これが初めて？
三浦	私はいつも。人によっては写真を見ながら、この写真の人物に似てる子を作りたいって、見ながら作られている方もいますけど。基本的にはそういうのはないんで、そのときに作りたい子を作ってる、私はどっちかっていうと。今回、資料いただいて、それを見て作るっていうのは初めてですね
井上	楽しんでいただけたようで
三浦	あんまり似てないとは思うんですけど（笑）
井上	そうですか？でもすごい綺麗で
三浦	なんか雰囲気だけで、なるべく（笑）
井上	すごい出てると思います。感動しました。初めて見たときは
三浦	けっこうメイクもけっこう意識して、ゴスロリちゃん風にしたんですけど
井上	今回、この『コゼットの肖像』という作品が、一応ゴスロリがテーマなんですけど。ゴスロリはもともとお好きだったんですか？
三浦	そうですね。もともと抵抗はないっていうか。パーティとかイベントとか行きましたし。最近は行ってないんですけど
井上	ゴスロリの女の子たちの集いみたいな？
三浦	そうですね。あと、私の個展のとき、そういうかわいい格好をされている方とか。けっこうお客さんメインなんで。はい。みなさんなんか礼儀正しいんですよね
井上	ああいう方たちが？
三浦	そうですね
井上	私も友達で何人か
三浦	来てましたね
井上	はい（笑）。イベントでお会いしたときに。そうですね、お友達でも何人かいるんですけど、すごい気さくで、みんなしゃべりやすい子たちなんで
三浦	みんな礼儀正しい子たちばかりで
井上	あと、丸井ワンとかにもたまに行くんですけど、ゴスロリのお店に。店員さんとかもすごいフレンドリーで、かわいいですよね、とか言っていただいて。一度、や、やってみたいです（笑）
三浦	なんか、彼女たちってお人形さん目指しているような気がしません？
井上	そうですね。フランス人形とか
三浦	目指しているようなカンジがちょっと、人にはよりますけど
井上	たぶん、行き着く先はそういうところなのかなぁって思います
三浦	ほんとにお人形さんみたいですよね、彼女たち
井上	そうですね。メイクとかも、パッと見、わー、すごいフランス人形みたいって
三浦	かわいい子多いですしね
井上	そうですね。ああいうのが似合う子はほんとにうらやましいです
三浦	似合いますよ
井上	いやいやいや（笑）あれは、どうなんでしょう（笑）
三浦	似合いますよ
井上	ありがとうございます（笑）。『コゼットの肖像』は一応、もうすぐアニメ化なんですけど。アニメに期待すること、とか？
三浦	期待すること。私は人形を作らせて頂いたんで。みなさんの目に触れていただければ、はい。作品をとおしてみなさんにみなさんに触れていただければ大満足ですから
井上	イベントでは初めてお会いしたんですけど。新宿のロフトプラスワンで、先日あった、お茶会？ゴスロリバイブルって雑誌のお茶会に参加したときに初めてお会いしたんですけれども。えー、いかがでしたでしょうか、イベントは？
三浦	最近、ああいうイベントは行ったことないんですけど。けっこう気さくな感じと言うか。お茶会ですからね。思ったより気さくで。けっこうあの、トークショーっていうのを私、させて頂いたんですけど初めてだったんですよ。でも、けっこう気さくな感じだったんで、無理なく気さくにしゃべれましたね
井上	そうですね。ファッションショーとかもいろいろあって。左側のあちらの席で見てらしましたよね？座敷牢
三浦	何故か座敷なんですよね（笑）
井上	座敷で見てらして。最初、なんか座敷にみなさんが座っていらして
三浦	ライブハウスですよね、あそこ？
井上	なんか、地下のくらーい、ライブハウス？
三浦	イベントハウス？
井上	なんかすごい不思議なところで、面白い場所でしたよね？ああいうところ行ったの初めてなんですけど
三浦	なんかマンガ家のキョウコさんに仕切っていただいて、すごい楽でした
井上	（笑）えー、実はこちらに、三浦悦子さんの『義躰少女　GISHIN SYOJYO』という人形写真集がございまして。ほんとに見させていただいたんですけど。ほんとにすごくて！
三浦	ありがとうございます
井上	感動というか！こういうアイデアってどこからうまれてくるんですか？
三浦	あのー、みなさんにけっこう聞いていただけるんですけど。なんでしょう？（笑）
井上	（笑）
三浦	人の展覧会も、あまり見に行かないし。見に行きたいんですけど、あまり知らないで作るのが好きなんで。人形界を知らないで作るのが好きで。なんでしょう、アイデアって、多分、今まで絵を見てきたり、展覧会を見に行ったり。人形展はないんですけど、あと音楽を聞いたりして。そういう、記憶でしょうね、多分
井上	記憶からこういうイメージがわいてきて？いや、ほんとすごいんです！しかもなんか、ひとつとして同じものがないっていうか。どこからこんなアイデアがわいてくるんだろうってすごい不思議で
三浦	この間のロフトでもお話したんですけど、けっこう中学高校の多感な時期に消化できなかった事が、けっこう出てるのかなぁって。後付けかもしれませんけど。けっこうサディスティックな感じで、縫い目を入れたり
井上	そうですね。最初びっくりしたんですけど、ほんとこういうの全然嫌いじゃなくて、見ていてむしろ好きなので。見ていてこの世界に引き込まれるっていうか。なんかけっこう三浦先生の作る作品って女の子が多いですけど、女の子がお好きなんですか、作るのは？
三浦	そうですね。んー、なんでだろう？少女の持ってる清潔感というか、かわいらしさが、作りやすいんでしょうね、多分
井上	アイデアが湧いてくる？
三浦	男の子も、この子一応男の子なんですけど
井上	そうなんですか、こんなに美人なのに！
三浦	女の子に思われてるみたい
井上	そうですね。綺麗なんで、全部女の子に見える
三浦	この写真は特に。あまりこうやってうつぶせにしている写真って、人形ではないので
井上	顔もすごいかわいらしくて
三浦	ありがとうございます。この子は衣装も作っていただいて、その衣装を作っていただいたあとに、もっとこざっぱりとしたメイクだったんですけど、衣装に合わせてこうメイクをこんなに
井上	メイクは全部御自分で？
三浦	はい。メイクと言っても。そこからかな、目の回りとかけっこう書き込むようになって。この子とかも、書き込むのが気に入って。写真写りがいいので
井上	確かに。他の子にくらべるとけっこうメイクが
三浦	そうなんですよ。この子とかはけっこう最初のほうなんですけど、あんまりメイクはしてなかった
井上	あ、この子もさっきの男の子？女の子に見えますね。綺麗なので。あれですか？少女というか、幼い女の子？
三浦	そうですね。あまり物心ついてないくらいの。コゼットちゃんもそうですけど、13歳くらいかしら？きっと？
井上	それぐらい、ですかね？
三浦	それぐらいの子が作りやすいですね。わからないで縫い目を入れちゃうとか、そういう世界が好きなんで
井上	このイメージはどこから、こんなにほんとに。……すごい、ほんとに
三浦	（笑）。この写真もけっこう気に入ってるんですよ、食事風景みたいな
井上	食事じゃないですけど（笑）。全然風景じゃないです、これは！食べるには、本当に
三浦	なんか写真も綺麗に撮っていただいて。特に引きでの赤い部分が影とか濃く入れていただいて。絵画っぽいんですよね
井上	そうですね。写真もいろんな角度からすごい綺麗に。写真ひとつひとつも見どころ満載というか。ほんとにすばらしい。そして先日、人形展というのが開かれまして。こちらに。そのときの写真展の
三浦	図録ですね。人形作家さん15人ぐらいで出典されてて、私もお声をかけていただいて
井上	こちらがそのときの人形展の出典作品、ということで、こちらなんですけど。このバイオリンとか
三浦	はい。シリーズで、太鼓とかハープとかもあるんですけど。けっこう気に入ってる
井上	すっごい綺麗ですね。部屋とかに飾っておきたいですよね、このまま
三浦	ありがとうございます
井上	ていうか弾いてみたいですよね。どんな音がするかっていう（笑）
三浦	（笑）
井上	是非、こういう形のバイオリンを
三浦	あ、この子がね、コゼットちゃんに似てるんですよね。メイクとかも。顔に縫い目が入っちゃってるんですけど
井上	顔が、すごい。顔も綺麗だし、写真もすごい綺麗ですよね。たくさん素敵な作品を見せていただいたんですけど、これから、どんな作品を作っていかれたいですか？
三浦	そうですね。今までどおり、そのとき作りたいものを作れたらいいですね。それで、個展のときにみなさんに見ていただいて
井上	次是非、個展を開かれる際には、行かせてください
三浦	是非！ありがとうございます
井上	本日は本当にありがとうございました
三浦	こちらこそありがとうございました。すみません、大したこともせず
井上	いえいえいえいえ。本日は三浦悦子さんにお話を伺いました
井上	さて、この番組のノーカットバージョンは、オフィシャルホームページにテキストで掲載されます。アドレスはこちらです。 また、アニメイトTVでも私が司会のトーク番組をさせていただいています。『コゼットの肖像』に出演している豪華声優の皆々様をゲストにお迎えして、いろんなお話を伺っています。そちらも是非アクセスしてみてください。それではみなさん、ごきげんよう
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