井上 | MORRICHを御覧のみなさん、こんにちは。井上麻里奈です。私が出演しているオリジナルビデオアニメ『コゼットの肖像』が5月26日に発売になります。出演声優は斎賀みつきさん。豊口めぐみさん。監督には新房昭之さん。音楽には梶浦由記さんと、キャスト、スタッフととっても豪華です。みなさん、是非御覧になってください!
さて、本日のゲストは『コゼットの肖像』を製作しているアニメーション製作会社 童夢の社長さんでもあり、この作品のプロデューサーでもある安西武さんにお越しいただきました。安西さん、本日はよろしくお願いします。
まずはこちらを御覧ください
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井上 | さて、本日のゲストはアニメ製作会社プロデューサーの安西さんです。よろしくお願いします
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安西 | はい、よろしくお願いします
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井上 | 難しかったです。アニメ製作会社、の
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安西 | 言いにくいです
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井上 | 言いにくいですね。社長さんもされてプロデューサー?
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安西 | はいそうです
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井上 | なんかすごい……
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安西 | いやいや。行き掛り上、結果こうなってしまっただけですから
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井上 | つい1週間前にVol.1が
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安西 | はい!おかげさまで完成しましたが
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井上 | 完成した
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安西 | アフレコでは御苦労さまでした
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井上 | はい!もういっぱいいっぱいで!
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安西 | (笑)
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井上 | 御覧になった感想いかがですか?
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安西 | もうすばらしいですね!
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井上 | すばらしいですか?
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安西 | ええ。新人とは思えなかったですね
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井上 | 私の話ですか?
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安西 | もちろんそうです(笑)
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井上 | これは、アニメのほうのお話
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安西 | あ、アニメのほうですか! アニメのほうはすばらしかったですよ!
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井上 | ですよね
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安西 | ちょっと変わったものを作っちゃったかなって状態で
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井上 | そうですね。今まで見たことがない
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安西 | そうですね。見たことないですね
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井上 | 作品で。でも見た時わたし鳥肌立ちました
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安西 | 僕も立ちましたね。どのぐらい立ちましたかくらべっこすれば良かったですね
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井上 | 負けませんよ!
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安西 | すごいですよ、毛深くて。気持ち悪いですよ
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井上 | (笑)そういう……。童夢さんはアニメの製作会社
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安西 | そうですよ
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井上 | アニメの作り方がわからないんですけど
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安西 | アニメの作り方は難しいですよ
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井上 | 難しそうですよね
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安西 | 説明するのも難しいんですよ
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井上 | あの、これはアニプレックスさんが原作を?
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安西 | そうですね。はい
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井上 | ……(笑)
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安西 | 原作はですね、アニプレックスさんからヒントをいただいて、そして新房監督と脚本の関島さんとわたくしとで、いろいろアイデアを出しあってですね、こんなお話どうだろうかというところから、なんて言うんでしょう。手作りで作ってきたというような感じですね
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井上 | まったくのオリジナル?
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安西 | オリジナルですね
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井上 | ゴスロリというテーマでのヒントということなんですけど。最初、お話をお聞きになったとき、どう思われました?
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安西 | そうですね。ゴスロリっていう言葉は以前から耳にはしていたんですけど
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井上 | 御存知だったんですね?あんまり知らない方ってけっこう多いので
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安西 | やっぱりこういう仕事をしていますと聞く機会は多いんですね。ただ、具体的にどういったものかっていうのは、あんまり考えたことなかったんですよ。ひとつのジャンルではあるんでしょうけど、アニメーションとどういう関係があるか、とかね。絵で表現した場合、どういったことでゴスロリになるのか考えたことはなかったんですけど。ただ、今回テーマはゴスロリに置いて作りはじめましたので、いろんなもので勉強はしていったんですね。なんて言うんでしょう。勉強していけばするほど難しいジャンルであって、答えがなかなか見つからなかったんですよ。そこを監督たちと、やはりこうじゃないかああじゃないか、と意見を出し合って、ようやく完成に結びついたと、いうふうなことになってますね
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井上 | 作品としてはホラー色がすごい強い作品になってますよね
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安西 | そうですね。当初はホラー的な要素はあまり目的には置いてなかったんですけど。監督が病的にホラー好きで。何やってもホラーにしちゃうんですね
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井上 | そうなんですね!?
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安西 | ですから、いいのかな?って思いながらも、途中で気付いてはいたんですが、止めはしなかったですね。大人なもんですから。ほっといたらこんなになっちゃったっていう。そんな状態ですね
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井上 | (笑)なるほど。でもやっぱり、ゴスロリは根本的にホラー色って部分
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安西 | やっぱりどこか共通項はあると思うんですけど、さじ加減なんだと思うんですね。新房監督流のゴスロリっていうんでしょうか。そういったことで出来上がってみたら、プラスホラーだったと。いうようなことですね、結果的に
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井上 | はい。すごい恐かったんですけど、ゴスロリっていうジャンル、すごい雰囲気が合ってるし、みなさん多分好きな雰囲気だと
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安西 | なんて言うんだろう、潜在的に好きなところがきっと人はあるハズでね。そこのところをまずかもし出せたんじゃないかなって思いますけどね
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井上 | はい。すごいすばらしい。映像と音楽と
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安西 | 声と
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井上 | あ、みなさん。(笑)
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安西 | 歌もいいですよね
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井上 | ありがとうございます!
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安西 | うまかったですよね。胆石、違った『宝石』
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井上 | (笑)胆石ってなんですか!
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安西 | それは俺ですね
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井上 | (笑)カットですかねー。はい、『宝石』歌わせていただいて。最後に流れたとき、うわぁ流れちゃったぁって
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安西 | エンディングのコゼットの絵があるんですがね
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井上 | はい、あります
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安西 | 油絵風の絵があるんですけど、あの絵と音楽がすごい合ってるんですよ。だから本編以上にというのはおかしいかもしれないんですけど、エンディングが見ものだと思いますよ。で、聞きどころだとも思いますよ。(笑)
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井上 | みたいです
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安西 | 困らせてますね、すみません
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井上 | すごい困ってますよ。最後のスクロールが流れてきて、あー、ほんとに入れちゃったぁ……って
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安西 | 入れちゃったです
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井上 | 曲はすばらしいです、もちろん
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安西 | 歌もすばらしいです!
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井上 | …………ありがとうございます
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安西 | どういたしまして
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井上 | 今回はホラー色が強い作品なんですけど
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安西 | またホラーですか(笑)?
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井上 | すみません、すごいホラーの話になっちゃって!今みなさんに聞いてるんですよ、恐い話って。体験されたことありますか?
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安西 | 僕はないですね。仕事柄恐いっていうか、威圧的な恐さは感じておりますけど、恐怖体験っていう意味で言うとあまりないですね
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井上 | ないですか。恐い映画とかは御覧になりますか?
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安西 | いや、好きではないんで、なるべく見ないようにしてますね
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井上 | じゃ今回作品できあがったときに
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安西 | そう。そうなっちゃってびっくりしているんですよ
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井上 | 作品で、印象深いシーンとかありますか?
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安西 | 印象深いシーンはですね。エンディングですね
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井上 | (笑)やっぱりそこなんですね
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安西 | ええ。やっぱりエンディングはですね、印象深いですよ
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井上 | 最後ですしね
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安西 | 最後ですしね
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井上 | シーンで言ったら?
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安西 | エンディング以外で言ったら?以外ですと、たくさんありすぎて選びきれないですけどね。強いて言うと、コゼットの登場シーンですね。すごいかわいらしいしぐさ、表情で。それでいて、芯の通ったような強さを感じさせるところは、キャラクターの魅力としては十分出ているので、そのあたりが印象深く思っていますね
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井上 | すごいかわいいですよね、コゼットは
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安西 | かわいいんですよ。そこはもうゾクゾクっときますね
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井上 | かわいさに
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安西 | はい
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井上 | 恐い話しなども終わってしまったので。今後の展開などを
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安西 | 展開はですね。アニメーション的には第2話、第3話と続けてさらにスケールアップしたものを作っていくように、僕としては専念せざるを得ないところがあるんですけども。やはり新房監督、そして各パートのスタッフがですね、作品に大きく思い入れを持ってしまっているんですよ。だから、おそらくさらに内容的にはエスカレート、かつ難解なものに1話以上に難解なものに多分なっていくと思いますね
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井上 | 難解になるんですか!? Vol.1だけじゃ、やっぱり全然話に展開がわからないですね
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安西 | わからないでしょ?ね。まったくわからないですよね。普通Vol.1見てわからない人はVol.2見ればわかると思うじゃないですか。それは大きな間違いで。Vol.2見ればもっとわからなくなりますから
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井上 | (笑)もっとわからなくなるんですね
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安西 | はい。で、3話を見たら収集つかなくなると思います
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井上 | (笑)それどうしたらいいんですか
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安西 | やっぱ困っていただくしかないですね。いったいなんなんだろうって。そういう気持ちで2度3度と見返してくれると、あ、こういうことがお話の本筋として流れていたのか、とかね。この台詞はそのことについて言ってるのか、と。いうことが回数を重ねて見ていただくうちにわかっていくと思うんですね。そういう見方ができるのが、今回の作品の魅力のひとつかというふうに思ってますけど
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井上 | そうですね。見ただけじゃ
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安西 | 絶対わからないですね。僕も企画から当然一緒に作っているんですけど、僕の目で見てわからなかったですから
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井上 | じゃ相当わからないですね。私がわからないのも仕方ないですね
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安西 | はい、わからないです。仕方ですね。声入れててもわからなかったでしょ?
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井上 | そうですね。やっぱり台本いただいただけでは本当にわからなかったです。で、作品が全部完成したものを見させていただいて、こんな感じで雰囲気の作品だったんだ、って
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安西 | かなり新房監督の特徴ではあるんですけど。かなり感覚的な映像っていうんですかね。画像が非常に多いので、理屈ではなくて、感覚でわかってもらうのが1番いい、正しい見方だと思いますね
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井上 | あとで見て、すごい反省して……
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安西 | あ、反省!? (笑)
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井上 | 自分的に。こういう作品だから、こういう演技を求められていたのかって。やっと見てわかって。反省をしているところです
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安西 | じゃあVol.2は期待大ですね。反省を踏まえて、演技をしていただけると。と、いうところで、プロデューサーとしては非常に期待をしたいと感じるわけですけど
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井上 | 絵コンテ、ちらっと見させていただいたんですけど、コゼットの雰囲気がちょっと変わるじゃないですか、Vol.2で。そのへんが難しい
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安西 | 難しいですね、演技的にはかなり難しくなるし、新たな一面を覗かせますから。コゼットというキャラクターの魅力は2話で開花すると考えていただくといいと思います
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井上 | あー……背景に実は。こんななんですけど。これがVol.1の
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安西 | ジャケットになります。かなり大胆ですよね
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井上 | 見たとき、これもゾクッとしたんですけど。すごい可愛いというか
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安西 | かわいそうですよね
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井上 | かわいそう!?
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安西 | かわいそうと思いませんか?自分で声を当てられているキャラがあんなになっちゃったら、かわいそうですよね?
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井上 | でも私、すごい素敵だなって思って見ちゃいましたね(笑)
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安西 | 素敵と言ってくださるとありがたい(笑)
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井上 | これ見たとき、これがジャケットになるんだって聞いて、わ、すごいな!
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安西 | かなり目立つと思いますね
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井上 | 買いたくなりますね、私は。とりあえず
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安西 | 手に取りますよね
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井上 | 取っちゃいますね。なんだろう、これって。素晴らしい。
では、視聴者の方々に、最後に、コゼットを御覧になる方々へメッセージを頂ければと思います
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安西 | そうですね。先ほどもお話しましたが、極めて難解です。ただその、幻想的かつ非常に透明感のある画面をたくさん作っておりますので、ストーリーとともに一緒に楽しんでいただければと思います
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井上 | ありがとうございました。
さて。この番組のノーカットバージョンは、オフィシャルホームページにテキストで掲載されます。ホームページアドレスはこちらです。またアニメイトTVでも私が司会のトーク番組が配信されています。『コゼットの肖像』に出演している豪華声優の方々をゲストにお迎えして、作品の魅力に迫っていっておりますので、そちらにも是非是非アクセスしてみてください。
安西さん、本日は貴重なお話をありがとうございました
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安西 | ありがとうございました
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井上 | 次回の更新は4月30日です。それではみなさん、ごきげんよう
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