井上 | MORRICHを御覧のみなさん、ごきげんよう。井上麻里奈です。私が出演するオリジナルビデオアニメーション『コゼットの肖像』が5月26日に発売になります。みなさん、是非御覧になってください。
さて、本日のゲストは『コゼットの肖像』音響効果担当の山田さんにお越しいただきました。山田さん、ごきげんよう
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山田 | ごきげんよう(笑)
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井上 | よろしくお願いいたします
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山田 | こちらこそよろしくお願いします
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井上 | それではまずこちらから御覧ください
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井上 | さて。本日は『コゼットの肖像』音響効果の山田さんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします
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山田 | こちらこそ、よろしくお願いいたします
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井上 | 音響効果ということは、主に、効果音ですよね、作品の?
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山田 | そうです
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井上 | 全然作り方というか、お仕事の内容がわからないんですけど。今日は、すごい、作る場所に
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山田 | 私がいつも作業している、作業現場に
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井上 | 製作部屋に
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山田 | いらしていただきまして
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井上 | すみません、こんな急に指名させていただきまして。で、どのように作られていくものなんでしょうか?
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山田 | 基本的にアニメーションは、まったく音が最初ない、人の足跡であったりとか、動きで作る洋服の音だとか、そういうところから始まって。あと、自然の音。あとはアニメ独特の特殊なカッコイイ音とかね、恐い音とか。心証をあらわすような心の表現の音とか。そういうのをいろいろ作ってひとつにして。それで音楽と合わせてって。音楽と台詞以外のところを全部やっているってことですかね、音に関して
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井上 | それはもちろん絵に合わなきゃならない、ですよね。音は、布の音とか足音とか
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山田 | そうですね。実際足音とかは映像を見ながら実際歩いたり走ったりしますよ、スタジオで
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井上 | あ、そうなんですか!へー。楽しそうですね
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山田 | 大変ですよね(笑)
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井上 | もともと舞台をやっていて。効果音って必要になるじゃないですか。で、いろんな図書館とかで効果音全集とかを借りてさがすんですけど、なかなかやっぱり合う音って
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山田 | そうですね。自分らが思っているのに合う音ってなかなかないときは作るしかないですよね
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井上 | それで作るっていうのはやってみたいですよね
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山田 | あとでちょっと、ゆっくり時間を取らせていただいてやってみましょう
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井上 | ほんとですか!?『コゼットの肖像』でもいろんなところで効果音、もちろん普通の生活の音もあり。あと、『コゼットの肖像』はなんか不思議な音というか、シュイーンとかシャキーンとか。そういう音もすごい多いと思うんですけど。ああいう音はスタジオで録音というか。のとはまた違うやり方で作られるんですよね?
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山田 | 一部はもともと録った音とか。もうすごい長いことやらせていただいているんで。それまでの蓄積が。ちょっとたくさんあるんですよ。何万という数の音がね。それを組み合わせて作ってるんですけど。実際自分でシンセを弾いたりとかっていうときもあるし。だからまぁ、音になるものは全部使ってっていう。たとえばね、同じ音でも、その音に聞こえればいいので、そのものズバリの音じゃなくてもいいん場合もあるんですよ。例えば、骨を折る音とか。それは別に骨を折ってるワケじゃなくていろんなものを折って。この絵にはこれが1番合うかなっていうのを選んだりしているワケですよ。人間の耳にそのように聞こえれば一応合格なので
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井上 | 骨折っててもすごいですけどね
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山田 | そうですね。恐いホラーものでは生き血をすすったり。実際にできないじゃないですか。それの変わりのものをね。いろいろ吸ったり飲んだりしてます(笑)
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井上 | (笑)それはスタッフの方々が?
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山田 | 自分達で考える場合もありますし、先輩がやっていたのを記憶していて、それを真似させていただくこともありますし
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井上 | 効果音は、たとえばアニメーションだったら作品があって、それに合わせて効果音を作ってくれって要望があって、効果音を作りはじめるものなんですか?
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山田 | 打ち合わせをしてリクエストをいただくこともありますけど。たいがいはでも、実際、そこまでね、監督の方々も絵が大変だから、なかなか気が回らないでしょうから。とりあえずお願いして、スタジオで音を聞いてみて、それで判断なさる方が多いですよ
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井上 | 『コゼットの肖像』の場合はいかがでした?
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山田 | けっこう1発OKだったんじゃないですか?思ったよりは。ま、さんざん僕もあおってましたけど、やる前から(笑)
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井上 | (笑)不思議なところでシャキーンとかキュイーンって音が入ったりというのは難しそうだなって
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山田 | 僕自身もけっこう映画とか好きなのでこれやってみたいな、とか。そういうのが潜在的に残っていて、それを試してみたいとか。今回のコゼットは、何ケ所かそういうチャレンジはやっているんですよ
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井上 | そうなんですか。どこですか?わかるといいな
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山田 | んとね、1番わかりやすいのはとてつもなく音量の大きい食べる音であったりとか
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井上 | カリッていう音?あそこはほんとに食べる音とは全然違う
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山田 | っていうふうに聞こえるかなって思って。実際食べる音ではあるんですけど
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井上 | あれは何を食べてらっしゃるんですか?
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山田 | あれはね、普通にクッキーを食べていると思いますよ
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井上 | そうなんですか。なんか、普通に食べただけではない不思議な音が
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山田 | うん。だから、そういう非日常的な音量にしてみるとか。まったく音がないというのを逆に利用したりとかっていうのを、うまくコラージュできた作品かなあと。音楽のほうもすごくいい音楽を作っていただいたみたいで。僕の音とうまくハーモニーしている部分がたくさんあって。僕の音なのかしら、向こうの音なのかしら?って
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井上 | たまにわからなくなりますね。これはほんとに音楽の一部なのかなって
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山田 | うまくいったかなって。普通、音楽の方と打ち合わせした上で、こういうキーでやりますから、こういうネタでやりますから、って。とりあえず大雑把な打ち合わせはしましたけど。まぁあんなにうまく行くとは
思わなかったですね
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井上 | アニメ以外だったらどういう効果音の使い方があるんですかね?
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山田 | 他の仕事でしたらもちろん実写もやりますし、イベント、とかもやってますので。格闘技すきですか?
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井上 | んー。好きですか、と言われたら、どうなんですかね?
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山田 | 見たことない?
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井上 | 見たことあります。よく夜中にやってたり
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山田 | いまちょっと、ちまたで人気のあるプライドというイベントがあるんですけど。それの音もやらせていただいているので。実際現場でドカーンとか。花火に合わせてたたいたりとかですね。そういうことも実際、リアルタイムで実際やってますので
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井上 | それはその場に行ってやるってことですか?
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山田 | そうです
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井上 | 大変ですね
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山田 | けっこう大変ですね。朝早くからリハーサル行ってやりますから。それもアニメでつちかった元ネタが役に立ったりしてます
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井上 | もともとはなんのお仕事されてたんですか?
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山田 | もともとはですね……(笑)。聞きますか?突っ込みますか?
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井上 | はい(笑)どのようないきさつでこのお仕事を?
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山田 | もともとはですねぇ……言っていいのかな、恥ずかしいんだけど、バンドやってたんですよ
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井上 | あ、そうなんですか。バンドから?
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山田 | 歌手、っていう(笑)
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井上 | 全然恥ずかしくないですよ!
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山田 | いやいや。ほんとに昔、相当昔ですよ。やってた時期があって。それがきっかけでコンピューターとか
を触れるようになって。たまたま20代の後半に……今は何歳か言いませんが、アメリカに行く機会があって。そこでアップルコンピューターとか、見学させていただいたりという中で、ちょうど映画の音を作る会社にも行ったりしたんですよ。そこでいろいろなグラミー賞を取った音の人たちの話を聞く機会があって、これからコンピューターはアメリカ日本関係なくいい音が作れるよみたいな話があって、その時に“これだ!”
って思ったんですよ。その時は日本にまだなくて。誰も知らない機材だったので。これだ。そっからだんだんやりはじめるようになって、最初はゲームのお仕事とかやってたんですけど、必然に応じてアニメーションの仕事とかやりませんか、というふうになってきて、今に至るみたいな。効果音をやりたくてやってたワケじゃないんですよ。なんとなくそうなっちゃった
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井上 | いきさつで?
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山田 | いきさつと言うかいきがかりで
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井上 | なんて言うんですか?行きずり?
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山田 | 行きずりもちょっと違って、なりゆきで?
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井上 | なりゆき!すみません、頭悪くて。話変わるんですけど、今回『コゼットの肖像』という作品なんですけど、最初、このお話がきたときの印象というのはいかがでした?
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山田 | まず、ゴーイチで
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井上 | すみません!ゴーイチが分からないんです!そうだ、それもお聞きしたかったんだ
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山田 | 5.1チャンネルサラウンドシステムというのがあるんですけど。これは音のシステムなんです。6つのスピーカーで聞くシステムなんですよね。5.1っていう。今、新しい映画館に行くと必ずそういうふうになっているんですけど。スクリーンの後ろにまずスピーカーが3つあるんです。簡単に考えると3つあるんです。で、3つあって、L-R、左右と真ん中にセンターにスピーカーがあって。人知れずどこかに、低い音だけを受けるサブウーハーのスピーカーというのがどこかに仕込まれていて。あと後ろにも2つ、スピーカーがあって。全部で6個あるんで。サブウーハーは実際に低い音しかかかってないので、なぜか1のほうに数えられるんですけど。5.1チャンネルサラウンドって言われているんです。今ほとんどの映画はみなさんそれで聞いてらっしゃると思うんですけど。それを前提にしてやる作品ということで。中身はどんなふうになるんだろうなーって。最初にずーっと話を聞かされたときにゴスロリゴスロリってみんな言ってたんで。ゴスロリが僕よくわからなくって
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井上 | あ、御存知なかった?
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山田 | 黒い服の女の子、みたいなイメージはなんとなく。ウチのスタッフから聞いて。バンドの名前出すのもなんだけど、“X JAPANですよ”みたいな。そんな事を聞かされて。もちろん僕もよくわからないんですよ。傍目で原宿とか見たことはありますけど。ま、実際絵になってみたらね。すごい不思議な素敵な作品なので。思ったより音もいろいろ遊ぶところがたくさんあって。挑戦的な実験的な部分もある面白い作品だと思いますね
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井上 | 御覧になりました?実際できあがった?
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山田 | ええ。自分で音つけたので御覧になりました(笑)
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井上 | そうですよね(笑)すみません。どうやら、オーディションのときにもいらっしゃって……
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山田 | わたくしは選びましたよ、あなたのことを
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井上 | ……ありがとうございます。覚えてらっしゃいます?
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山田 | けっこうすかした格好してたでしょ?
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井上 | すかした格好(笑)!?
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山田 | あの印象はなんとなく覚えてますね。今日はずいぶん、印象がそのときと違いますけど
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井上 | そうですね。すかした格好か
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山田 | なんか、ちょっとお姉様入ってる風な感じの。記憶なんで。正しいかどうか。ほとんど僕いなかったんですよ、オーディション会場に
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井上 | 何してらっしゃったんですか?
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山田 | 頭ちょっといて。途中、スタジオで仕事で抜けて。みなさんの結果が大体で終わった頃に戻ってきたんで(笑)実際あんまり参加してなかったんですけど
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井上 | 私のときはたまたまいらっしゃったんですか?
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山田 | えーっとね。いや、ビデオで見ました
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井上 | ビデオで。なるほど。今回、『コゼットの肖像』がすごいホラーテイストがすごい強い作品なんですけど。恐い話はお好きですか?
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山田 | 好き……ではないですけど、どうなんだろう?おばけ屋敷とかもあんまり好きではないですね
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井上 | 恐い話とか、恐い体験とかあります?みなさんに聞いてるんです
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山田 | 恐い体験ね……。簡単なのだと高校の修学旅行のときの体験は
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井上 | 簡単なんですか?
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山田 | いや、長いのもたくさんあるんですよ。それ話し出すと、その話だけで30分ぐらい平気で行っちゃう
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井上 | ほんとですか(笑)聞きたいなー。今度ゆっくり
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山田 | ええ。高校の修学旅行で泊まった部屋が、男の子、僕らの時代は生徒多かったんで。男の子だけで1クラス20人ぐらい。で、10人ずつ2つに分かれたんですけど、同じ部屋で間がふすまで仕切られている、そういう部屋に寝泊まりしてたんですね。京都の琵琶湖畔町だったんですけど。ふすま1枚しか間ないんだけど、琵琶湖側の子が、なんか風鈴の音が聞こえるとか言いはじめて
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井上 | 季節は夏ですか?
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山田 | 夏です。で、外で水車が回っているんですよ。その音は両方の音に聞こえるんですけど、風鈴の音は片っぽの部屋にしか聞こえないんですよ。で、窓側にどこか風鈴ついてるんじゃない?ってみんなで調べたんですけど、どこにもないんですよ。で、しばらくするとまた聞こえてくるんですよ、確かに。で、それで一晩みんなで盛り上がって翌朝、宿のふとんをたたみにくるおじさんとかいるじゃないですか。その人に誰かが突っ込んだんですね。慌てて逃げていったんですよ、おじさんが
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井上 | えー、おじさん恐い
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山田 | それがちょっとすごい不思議な体験ですね
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井上 | なんで逃げて行ったんですかね?
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山田 | それが僕も未だに不思議なんですよ。何かあるっていまだに思ってるんですよ、みんなで
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井上 | 何かあったんでしょうね、きっと
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山田 | あそこらへんはね、なんかあるって話しですからね
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井上 | 京都ですか?
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山田 | 琵琶湖
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井上 | ありそうですねー。宿屋だし。さっきお話に出たんですけど、5.1チャンネル
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山田 | また戻りましたね
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井上 | すみません!多分位置的に編集されると思うんで。5.1チャンネル。まだ消化しきれてなくて。5.1チャンネルはいろんなところにスピーカーがあるってことは
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山田 | それはわかりましたね?
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井上 | はいわかりました
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山田 | よろしい
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井上 | (笑)どういう特典があるんですかね?
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山田 | 特典ですか?臨場感。例えば、すごく感性が豊かな人って作品を見てすごく中に入れる人っているじゃないですか。 で、なかなかそれがうまくいかないタイプの人もいるけれども、音の臨場感の中にその人を刺激させてあげると、ほんとに恐い作品とかはなんかそういうふうに感情が高ぶる。臨場感というのは、ステレオではあれは出せないサウンドですよね
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井上 | つまり、音が、動いているように聞こえるってことですか?
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山田 | やり方によっては。その自分の中通ってシュプーンと前に音が行ったりとかっていう、効果も出せないことはないですね
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井上 | なんか、前、イヤホンで聞いて、お化け屋敷の聞くバージョンみたいなのあったんですけど。それでなんか聞いて、すごい音がコツコツコツコツってあったり、すごいそばでささやいていたり。それもそういう?
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山田 | それは別のシステムでやってるんですけど、発想は一緒ですよね。僕がやった作品かもしれない
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井上 | そうなんですか!?
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山田 | ま、そういう、2つのヘッドホンでやるシステムが別にあって。それはスピーカーを対流させるシステムとはまた違うんですよ
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井上 | あれすごい嫌いで。そういう嫌いじゃなくて、すごく恐くて
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山田 | その部屋を撮った映像があったんですけど、聞いてる子たちを撮った。みんな喜んで泣いてましたね(笑)
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井上 | (笑)喜んで。すごい表現ですね。あれは本当に恐かったですね。そばで囁いている囁いてるみたいな。途中でイヤホン外す勢いになりますね
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山田 | ほんとにここで囁いているように聞こえますよね
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井上 | 聞こえます。あれすごい恐いです。そういうお仕事も。これから、その作り方を是非、教えてください
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山田 | はい。タダで?
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井上 | え?
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山田 | (笑)
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井上 | それはまぁ……(笑)
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山田 | ちょっとだけ、サワリだけやってみましょう
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井上 | はい!
では、この番組を御覧になっている視聴者のみなさんへ、できれば何かメッセージをいただければと思うんですけども
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山田 | そうですね。私もたくさん作品に関わらせていただいていますけども。自分がやってなかなかいいなって思う作品、なかなかないんですよ。大概は後悔が遺ることが多いんですけど。コゼットに関してはですね、いわゆる三位一体というか、映像と音楽と効果音ですね。台詞ももちろん含めてですけど。三位一体のバランスをすごくよく取れたなぁと。奇跡的にすごくいいバランス。ちょっとまぁ、僕としてはすごくいい出来になった作品じゃないかなぁと。ちょっと自慢します(笑)
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井上 | (笑)してください、どんどん
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山田 | だからそういう意味では話もそうですけど、音もいろいろ聞きどころがたくさんあって。答えをそこに探さなくてもいいと思うんですよ。なんだろうってことでいいと思うんで。ま、買ってみる価値はあるかなぁと。僕も実はこっそり買おうかなと思ってるんですけど
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井上 | そんな買わなくても
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山田 | いやいや。それはまた別の意味で
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井上 | (笑)はい
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山田 | ぐらい、いい出来になっていると思います。音楽も、声も素晴らしいしね
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井上 | みなさん素晴らしいです
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山田 | (笑)そういう意味では、アニプレックス作品、一押し!と私が外から言っておきます(笑)
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井上 | (笑)ありがとうございました!
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山田 | よろしくお願いします
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井上 | さて。この番組のノーカットバージョンは、オフィシャルホームページにテキストで掲載されます。ホームページアドレスはこちらです。多分出るんです。
本日のゲストは、音響効果の山田さんでした。山田さん、どうもありがとうございました
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山田 | こちらこそ
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井上 | 次回の更新は5月17日です。それではみなさん、ごきげんよう
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井上 | 恐くなりますよー
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山田 | さ!ちょっと一瞬遊んでみましょうか
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山田 | さ、実はこんなに簡単なのよっていう。
さ。ここにひとつ5.1サラウンドのトラックを用意してみました。なんでもいいので小ネタを持ってきます。なんだろ。わかりやすい音にしたほうがいいね。こんなにたくさん音ネタってあるんだよね
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井上 | 音ネタ
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山田 | 音のネタね
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井上 | 食べる音とかそういうのですか?
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山田 | たくさんありますよ。こういう、ドハデなネタを。これ、僕がやった作品の中で、めんどくさいからひとつにまとめておくんです。で、次に使う。それで、ちょっとうるさいですけど。単純にちょっと流しますよ
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井上 | なんの音ですか?
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山田 | それで、ここに、スピーカーのどこにこの音を持っていきますか、っていう。こういうグラフみたいなのがあって
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井上 | すごいすごい!
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山田 | このまま動いたでしょ?
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井上 | はい!
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山田 | 5つスピーカーがあるんだけど、それをぐるぐる
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井上 | これわからないですよね、生でここにこないと!
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山田 | これ、映画館で体験しているハズですよ。たくさん、死ぬ程殴る音とか
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井上 | (笑)殴る音とかけっこう必要だったりしたのに、いい音がなくて困った覚えがあります
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山田 | これ実際、オートメーションっていう、自動的に動くっていうかね、かけるようになっています
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井上 | (笑)死ぬ程殴ってる!
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山田 | ま、こんなことやると、あとは自動的に動くんですよ
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井上 | よく考えたんですけど。5つスピーカーがないと5.1チャンネルでも意味がないってことですか?
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山田 | そういうこと(笑)。だから自宅にも同じように用意してねっていう
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井上 | 無理だー!
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山田 | でも今あれですよ。そんなに高くなくても。ちょっとがんばれば買えるスピーカーのセットとか電器屋さんで買えると思うので
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井上 | 5つも。すごーい!
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山田 | これをいろんなところで積み重ねて、コゼットが完成しているんでございますよ
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井上 | コゼットで、この5.1チャンネルを使えるシーンってどこですか?全体的にそうだと思うんですけど効果音で
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山田 | んー。まず主観でカメラが何かに入っていくときの目ってあるじゃないですか
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井上 | ありますね
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山田 | コゼットで言うと、グラスの中に入っていって、お屋敷みたいな中に入っていく
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井上 | あそこで、木とかがいっぱい
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山田 | あそこは後ろに飛んでいってるハズですよ
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井上 | えー、聞きたーい!ここで見たいですね、『コゼットの肖像』
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山田 | ここだと音楽がないので、片手落ちな感じになりますが。是非、DVDもしくはお友達の映画館で(笑)
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井上 | 無理だー。映画館で上演して欲しいですね
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山田 | どうなんでしょうか、プロデューサー。うんと言ってますよ(笑)
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井上 | 映画館で見ないと勿体無いですよ!せっかく5.1チャンネルなのに
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藤本 | 試写会とか試写室でやるんですよ
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山田 | それはねえ、なるべく真ん中で見たほうが
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井上 | 真ん中がいいんですね!じゃ、映画館とか行ってもなるべく真ん中で見たほうがいいんですね!けっこうはじっこ好きなんではじに行っちゃうんですけど
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山田 | それは昔の映画館だとそれもいいですけど、今は音がいいからね。真ん中よりちょっと後ろがいいんじじゃない
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井上 | わかりました。これからその位置狙っていきます。ここは音がいいんだよって。ありがとうございます
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山田 | はい。5.1チャンネル、授業終了です(笑)。自分で動かしてみますか?
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井上 | あ、はい!何したらいいんでしたっけ?
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山田 | マウスを持って、この赤いマークをくるくるまわすとですね
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井上 | なるほど!
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山田 | もう立派な音響効果マンになりましたね
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井上 | すごーい!すごいです!
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山田 | かなり、喜んでいただけて
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井上 | おもしろいですね、これ!
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山田 | 台詞もね、同じように動かしたりしてもらってますからね
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井上 | これは是非、映画館で見たいですね!映画館で上映しましょう!
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山田 | はい、上映してください(笑)
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