井上 | MORRICHを御覧のみなさん、こんにちは。井上麻里奈です。私のデビューシングル『宝石』がいよいよ発売となります!多分、いま映像が出ていると思うんですけど、すごいですね!井上麻里奈とは思えないジャケット写真になっているハズです。はい。私もちゃんとした完成は見ていないんですけど、全然違いますね。はい。『コゼットの肖像』V0l.3の挿入歌『Ballad』をカップリングにして、8/11に発売です。みなさん、是非、聞いてみてください!
はい。『コゼットの肖像』Vol.2がいよいよ発売となります!7月の28日です。みなさん、もう少し待っていてください。
さて、本日のゲストは『コゼットの肖像』音響監督の亀山俊樹さんです。よろしくお願いします
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亀山 | よろしくお願いします
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井上 | いろいろお話を伺いたいと思います。まずはこちらから御覧ください
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井上 | 本日のゲストは音響監督の亀山俊樹さんです。よろしくお願いします。実はですね今日、たった今、私のボイスサンプル。今まさに録ったばかりなんですけど。
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亀山 | はははー!録ったね!素晴らしい出来になりそうな
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井上 | ほんとですか?いろんな人間をやらせていただいたんですけど。いかがでした?
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亀山 | 聞くのか?
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井上 | こわいー!
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亀山 | (笑)そんなことない。いやぁちゃんとやってました。ちゃんと少年は少年だったし。女の人は女の人だったし。いろんなキャラクターができる井上麻里奈。ちょっと楽しかったです(笑)
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井上 | (笑)今回、初めてね萌えキャラというね
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亀山 | よかったね、自分でつっこんでましたもんね。これが萌えキャラかいー!って。ツッコミごとはデモに入れてね。少しオフで入ってるから
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井上 | こっちのほうで言いましたからね。萌え系は難しいですね
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亀山 | 難しい。やっぱり、もっと捨てないと
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井上 | まだ捨てきれてない?
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亀山 | (笑)でもできるできる
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井上 | 自分でやってて、あー、ダメだダメだ、って
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亀山 | キャラがもっと、絵でちゃんと見れたらもっと入っちゃう
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井上 | そうですね。今回、全然どういう子かわからなくて
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亀山 | というか、もっとイメージしないといけないんじゃないでしょうか(笑)
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井上 | そうですね。そうですよね。はい!精進いたします!(笑)
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亀山 | 聞くチャンスはみなさんないと思うんですけど、けっこう面白いものがあがったんです
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井上 | (笑)私もきけるのかなぁ。できたら。はい。亀山さんは、『コゼットの肖像』の音響監督をやられているんですけど。音響監督とは具体的にどういうお仕事なんですか?
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亀山 | はい。今回はオーディションから入ったんですけどね。オーディションで、かなり多くの方々に目の前で演じていただくのをずっと見てまして、点数をつけていました(笑)
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井上 | こわーい!
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亀山 | そっから始まったんですよね。この『コゼット』の中では。音響監督というのは、今回の立場で言えば、音全般の演出をすることによって、監督を助ける立場です。作品事体は監督が頭からケツまで全部やってますから。監督に対して、音はこうしたい、こうしたらいいんじゃないかって提案する係だと思ってます。だから、一応、アフレコのとき僕もすぐさまOKって言っちゃいますけど、これは監督の意を踏んでOK出してるつもりなんです。だから、“おお、いいじゃんいいじゃん!”とか言って監督のほう振り向くと、監督がうんうんってうなずいてたりするわけですよ。じゃOK!ってするわけですよ。自分がおや?って思うと、監督のほうを振り向かずに、おや?って思う範囲でNG出しちゃうんですけど。迷う場合なんかは特に相談しますよね。今後どうなっていくんだろうってキャラクターについてはね。どうしようかなって。そんなことを相談しながらアフレコを録って、ミキサーがいて、録ってくれるわけです。自分では台詞は実際に録音したりするワケではない。演出するわけです。音楽は、音楽家が、作曲家が作りますよね。こんな曲が欲しい、っていうようなプラン、音楽監督がいますから音楽監督が出してきたのに目を通したりしますよね。そこでも僕は何も言いません。効果に、こんなのがあるといいなぁーみたいな事だけ言うんです。効果にこんな SEがあるといいなぁーみたいに言って。で、効果は効果で考えますよね。出して、何するの?ってところなんですけど(笑)
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井上 | えー(笑)
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亀山 | 監督に対して提案する立場だったり、こうしたらどうでしょう?っていう立場なんですけど。実際私が手をくだしている、私が1番しゃべっている現場っていうのは、アフレコ現場だったりダビング現場であって。他の打ち合わせでもしゃべったりはしてますけど、実際に手を動かしたりしているところっていうのは、少ないんです。みんなに頼んでやってもらう立場ですよね。監督もある意味ではそういう立場なんですが。監督に言われて僕はやっている立場ではあるわけで。そういう意味では、ある部門の統括演出っていう感じ
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井上 | 難しいお仕事ですね
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亀山 | 難しくない、全然。人に頼んでりゃいいから。(笑)だから、優秀な人たちがねたまたまコゼットの場合多いんですよ。2日でわかってくれる人たちとってもが多いから楽な現場なんですよ。これが2日でなかったら一生懸命打ち合わせして。もっと大変な現場いっぱいあるんですよ、世の中に。でもこの現場、いい現場ですよ。役者は言えばちゃんとやってくれるし。井上麻里奈さんはじめに
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井上 | あ、はい……。まぁ、アフレコ現場では大変お世話になっているんですけども。演技指導をする上で何か気をつけているというか。ポイントを置いている点ってあるんですか?
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亀山 | 気をつけている点って言うのは、あのー、禁じ手がいくつも演出にはあって。やってみせるというのが演出の1番の禁じ手なんですよ。もっと考えてもらわないと。キャラクターについて考えてもらって。考えて欲しいから、いろんな提案を役者側からして欲しいから、まず見守るようにするっていう、立場を取ろうとしています。でも、あんまり気が長いほうじゃないから、イントネーションとかは、即座に自分でやってしまったりするときもあるんですよ。言い方はこうだ!って言ってしまうときもあるんですよ。でも、それはあんまりいいことだとは思っていません。はい。反省を今言ったんです(笑)
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井上 | (笑)
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亀山 | 気をつけていること。それなんですよ。今回の場合も、どんなキャラクターか見えない中でみんな手探りでやってますよね。全体がパッと見えるキャラクターってそんなに多くはないです
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井上 | 完全にオリジナルですから?
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亀山 | ですからねー。ほんとにそうなんですよ。みんなどうとでもできる。どうとでもできるところで、こういうキャラクターが求められているんじゃないか。こういうキャラクターが演じてみたい。こういうキャラクターをやるとこの役が全体の作品の中で生きる。っていうところをみんながやってきてくださる。またね、それを見るのも楽しみだし、それをうまく拾えた時にはとても嬉しいんですよ。だんだんサブキャラの中で、Vol.2の見どころにもなってくるんですが、八海先生とか。ねえ。善心尼さんとか。サブキャラたちが色を持ちはじめている。3巻になるともっと色あいがついてくる。そういうところもね、地味ですけど見どころなんですよ。彼女たちの存在感ってわりと重いんですよ。意外にこれまた見どころにも繋がるんですけど、どこに飛んでいっちゃうかわからないような抽象的なお話の中で、あの大学生たちの地についた生きざま(笑)
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井上 | (笑)いきなりあそこだけ、現実に飛びますよね
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亀山 | ほんとにぴたっと地べたに張り付いた人物たちですよね。そういうところがしっかりできているとこの作品はとってもいいものになると最初から思ってたんですけど。それが第2巻でうまくいっているような気がします。で、そこで見どころになってるし、演出のしがいのあるところなんですよね。コントラストが。コゼットと永莉との違いかなぁ。奥行きのある作品にできないかなって思ったりしています。気をつけているところは、そういうキャラクターの実在感というところでしょうか
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井上 | ありがとうございます。今、Vol.2の見どころが出てしまったのですが、Vol.2は御覧になっていかがでしたか?実際、できあがった完成版を御覧になって
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亀山 | ……
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井上 | え、見てないんですか!?
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亀山 | ごめん止まっちゃったね。えっとね。ダビングで見たってことにしましょう
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井上 | え、完成版御覧になってないんですか!?
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亀山 | ……あ、見ました。失礼しました。見ました見ました
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井上 | よかったぁー
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亀山 | 見て、あー、やっぱり監督にしてやられたなって思いました。なんて言うんでしょう。音をつけると、その音に合わせて監督って変えちゃうときあるんですよね絵を。最終的に
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井上 | そうなんですか?音がついたあとで更に?
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亀山 | (笑)監督はわりと言葉少なに音をずーっと聞いてらっしゃるときあるんですよ。そういうときってね、どうしてくれようって考えていると思うんですよ
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井上 | 企んでいるんですか(笑)
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亀山 | (笑)やられたなって思いましたよ
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井上 | みどころはさっきもいろんな見どころがあると言ったんですけど、お気に入りのシーンはありますか?
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亀山 | コゼットが冒頭のシーンでひらひらと動いているところがあります。ひらひらと動きながらしゃべっているところが私のウチは。そこもよかったんですけど、そういう明るいコゼットがいて。庭先に。かつての家の庭先に犬がいて、犬がよってくる下りがありますね。あそこのシーンが好きです。これ、見てる人、ネタバレしちゃってもいいんですか?
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井上 | いいんですかね?大丈夫です。きっともうすぐ発売になるんで。先攻放送も行われているので大丈夫です
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亀山 | 犬が走りよってきて。スッと自分の体をすりぬけていってしまったあとのコゼットのリアクション。そこらへんが切なくてよいのではないでしょうか?……ひくひくしてますね(笑)
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井上 | はい。あれですよね、さわらないで、って言う。そうですね。今回、Vol.2のコゼットは本当にいろんな顔を見せたので。そのへんが演じ分けというのが難しかったですね
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亀山 | 最後のシーンについては言いません。ほんとにネタバレなっちゃうから言わないようにしますけど、コゼットのいろんな面というのは、本当に出たと思います。コゼットがちゃんと不思議な少女じゃなくて、立体感を持った実在した少女だったんだなっていうのが、はっきり浮かび上がるシーンがあったんで。それ良かったです
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井上 | そうですね。これも多分Vol.2の見どころですよね
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亀山 | はい
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井上 | 今日はたくさんなんかいろんなお話をお伺いできて。ありがとうございました
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亀山 | どうもどうも、お疲れさまでした
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井上 | おつかれさまです。『コゼットの肖像』オフィシャルホームページにもみなさん、どしどしアクセスしてください。アドレスはこちらです。次回のMORRICHをお楽しみに!それでは、みなさん、ごきげんよう。(笑)
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亀山 | こんなんでいいのかなぁ(笑)
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井上 | 全然いいですよ!
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